本
あと1日生きるためのー長谷部祐介著『デプレッシブ・スイサイダル・ブラックメタル・ガイドブック』ー令和6年5月16日(日)雨 GW中、どういうきっかけだったのか覚えていないが、ノルウェーのブラックメタルの記事をWikipediaで読んでいた。 北欧のブラック…
四天王寺古本祭り 令和6年4月29日(月) 四天王寺古本祭りに行ってきました。何年振りだろう? 四天王寺 古本祭り 過去記事:前回は2019年だから、5年前になるのか。 book-zazen.hatenablog.com 今回の目的は、GWにお出かけすることと、日ごろ本を読んでいて…
榎本武揚と害虫ー『近代日本の万能人 榎本武揚より』令和5年12月15日(金) 最近、浜松旅行の途中から更新できていませんが、この間にも名古屋旅行にも行ってきました。 ★家人からくれぐれも「トコジラミ」を持ち帰らないように言われて、樟脳のオイルを購入…
本日買った本ーシン=トゥン・ヤウ、スティーブ・ネイディス『宇宙の隠れた形を解き明かした数学者ーカラビ予想からポアンカレ予想まで』)令和5年3月26日(日)雨 昔、ブライアン・グリーンの『エレガントな宇宙』(草思社、2001年)を読んだとき、「カラビ…
今日買った本ー原島鮮『初等量子力学』(裳華房、1986年改訂版)令和5年3月20日(月) すっかり暖かくなってきましたね。 将来に向けて動いている今日この頃。将来と言っても、あと少しだが。 若いころに達成できなかった事柄を考える日々。 死ぬまでにやり…
本日購入した本ー内村鑑三『キリスト信徒のなぐさめ』 (岩波文庫、1939年)令和5年2月16日(木)寒い 「「不敬事件」により苛烈な批判を受けた内村鑑三(1861-1930)は、さらに重病、失業、愛妻の死、極貧、信仰共同体からの疎隔という幾重もの苦難に襲われ…
大杉栄の吉野作造評(というか酷評)『大杉栄評論集』よりー令和5年1月28日(土)雪 「吉野先生は個人的自由を徹底的に進めれば無政府主義になるから悪いという。しかし先生は無政府主義がなぜ悪いかということについては一言もいわない。」(『大杉栄評論集…
本日購入した本ー中村天風&大杉栄 令和5年1月26日(木)寒い 連日、電車の遅延が発生します。中には何時間も電車に閉じ込められた人もいるよね。持病がある人、トイレに行きたい人、密集して時間を過ごすのが苦手な人はつらい。 こんなことが平然と起こる日本…
年越し中村天風ー『幸福なる人生』令和4年12月31日(土) 「追い詰められたとき、生きる道を見出す時間が待ちきれなくなって、大抵は自分の命を落としてしまうようなばかげたことをやっちうまうんです。」(『幸福なる人生』PHP、2011年、184頁) 院生時代には友…
今日借りた本ーシェリル・ミサック『真理・政治・道徳性~プラグマティズムと熟考』令和4年12月11日(日) Cheryl Misak, "Truth, Politics, Morality~Pragmatism and deliberation" Routledge, 2000 伊藤邦武氏の『プラグマティズム入門』(ちくま新書1165…
吉村昭『白い航跡』ー令和4年9月10日(土) 暑さ少し和らぐ 本日届いた本について。 戦(いくさ)での負傷兵。滅多に描かれないし、戦功を建てた人物に目が行きかち。でも、圧倒的に負傷兵の方が多い。 江戸から明治にあたりの医師に関する物語は、司馬遼太郎…
維新道楽紀行①「飛騨高山」ー令和4年8月19日(土)雨 今年のお盆休みは、縁あって岐阜県高山市に行ってきた。 日常生活に戻った今も余韻が残っている。 「維新道楽紀行」と銘打ったが、鹿児島や萩のように歴史的興味だけで行ったのではない。自分を見つめ直す…
今週のために借りた本ー令和4年8月15日(月)猛暑 今週のために借りた本ー令和4年8月15日(月)猛暑 古賀敬太『ヴァイマール自由主義の悲劇』(風行社、1996年) 『私の履歴書―第十九集』(日本経済新聞社、昭和38年) 坂本多加雄『市場・道徳・秩序』(創文社、19…
今週買った本ー岡本隆司『曾国藩ー英雄と中国史』(岩波書店、2022年)ー令和4年7月23日(土)晴れ 岡本隆司『曾国藩』 購入動機 私が清末の政治家・曾国藩をはっきり意識したのは、安岡正篤氏の『東洋思想と人物』(明徳出版社、平成十一年)によってであった(…
アレックス・バナヤン『サードドアー精神的資産のふやし方』(東洋経済新報社、2019年) 令和4年4月11日(月) 正面入口、VIP入口、それ以外にも自分の才能を開花させるに至るドアがある。スティーブン・スピルバーグ、シュガー・レイ・レナード、ビル・ゲイ…
ティモシー・フェリス『「週4時間」だけ働く。』(青志社、2011年) 令和4年4月10日(日)暑い Amazonより ティモシー・フェリスの『「週4時間」だけ働く。』を購入した。 分厚い本でまだ読んでいる最中だ。著者のティモシー・フェリス氏がどんな人物か知…
は!?汎神論ですか・・・。令和4年4月6日(水) 最近のVRやメタの出現によって、新聞にデビッド・チャーマーズのインタビューが載っていたから、久しぶりに興味を持った。 自分は培養器の中の脳ではないのかというのは、永井均氏の『翔太と猫のインサイトの夏…
養老孟司氏『AI支配でヒトは死ぬ』ー本日買ったものー令和三年十月三日(日)夏のような晴れ 養老孟司氏『AI支配でヒトは死ぬ』 滞事を一掃し、新たなことにも取り組んでいる今日この頃。 朝から動いていました。 さて、先日「表現者クライテリオン」のHPを…
三浦雅士氏『身体の零度―何が近代を成立させたか』ー令和三年七月三十一日(土)酷暑 「古代文化のなかでは、競技がつねに神に捧げられた祝祭の一部をなし、幸をもたらす神聖な儀礼として、不可欠なものとされていた。この祭祀との関連が、現代のスポーツで…
読書中ー今野元氏『吉野作造と上杉愼吉ー日独戦争から大正デモクラシーへ』(名古屋大学出版会、2018年) 「上杉愼吉や穂積八束ら没落した「神権学派」の奇行を冷笑するといった流儀では、日本近代史研究は深まらない」(6頁) 著者の今野氏は、マックス・ウ…
今欲しい本 令和三年五月三十一日(月) 物欲を減らさないといけない。書籍代がない。 そんな自分に日経5月30日の新潮社選書の広告はきつかった。 佐伯啓思『死にかた論』 「七十を過ぎた思想家が、自らのこととして死と向き合った本」だという。呉智英氏と…
軍師の心構えー『松翁論語』 令和三年五月二十三日(日)晴れ 「立派な軍略を立てたら、それを大将に進言して、これを用いさせなければならない。つまり、用いさせる方法にも、軍略と同じだけの価値がある。」(『松翁論語』PHP研究所、2005年、214頁) 子供…
「事上磨錬」ーこれからの目標ー令和3年4月21日(水)晴れ 「事上磨錬」ーこれからの目標ー令和3年4月21日(水)晴れ 三島由紀夫「革命哲学としての陽明学」(『行動学入門』文春文庫、1974年所収) 山田準『陽明學講話』明徳出版社、平成九年 まとめ 晴…
本物に触れたい ー『男爵山川先生遺稿』 令和三年四月三日(土)くもり 本物に触れたい ー『男爵山川先生遺稿』 令和三年四月三日(土)くもり はじめに 「マルクス主義は科学にあらず」 1.科学とは何か 2.天体力学の導入 3.海王星の予言に見る科学の特色 4.…
心胸開拓できていないー令和三年三月二十一日(日)終日雨 もう寝る前になって言うのも何だが、今日一日何もできなかった。 先週、今週と仕事関連で忙しかったので、心胸開拓や思想系は何も進んでいない。 生きるため、より良い仕事に就くために駆けずり回っ…
紀伊国屋書店 洋書バーゲンに乗り損ねる 令和三年3月13日(土) あれからもう3年も経つのか!? 所用で出かけた帰りに紀伊国屋梅田本店に寄ってみたら、洋書バーゲンがやっているではないか! 緊急事態宣言明けからやっていたのかな?あまり繁華街に出かけるこ…
今月の月刊誌ー令和二年十二月二十二日(火) *エズラ・ヴォーゲル氏のご冥福をお祈りいたします。 関連記事:このシンポジウムのトイレで、ヴォーゲル氏を真近で見ました。 book-zazen.hatenablog.com 仕事と家の往復で何もできていない毎日。 新聞を見て…
開かれた社会とその敵とは?ー令和二年十月十七日(土)雨 「ポパーについては言い古されたジョークがあった。『開かれた社会とその敵』は『その敵の一人によって書かれた開かれた社会』という題にすべきだった、と。」 There was an old joke about Popper:…
「子供」時代の終焉ー令和二年九月二十七日(日)晴れ 永井均氏の本 永井均氏の本を初めて買ったのは、高校時代だった。 『ウィトゲンシュタイン入門』で独我論に触れられていて、新鮮だった。 国語の時間、教科書に隠して、この新書本を読んでいた。 こうい…
鹿島茂氏の回想記事ー令和二年九月二十六日(土) 日経の夕刊文化欄、「こころの玉手箱」はフランス文学者の鹿島茂氏の回想だった。 仏文好きになりかかっている私にとって、時宜にかなった記事だった。 内容は本好きにとって、役に立つ話しだ。 会員記事だ…