維新道楽紀行①「飛騨高山」ー令和4年8月19日(土)雨
維新道楽紀行①「飛騨高山」ー令和4年8月19日(土)雨
日常生活に戻った今も余韻が残っている。
「維新道楽紀行」と銘打ったが、鹿児島や萩のように歴史的興味だけで行ったのではない。自分を見つめ直す旅だ。
特急列車で自分を見つめ直すことができた。4時間の車内で読んでいたのは、広中平祐『学問の発見』(講談社ブルーバックス)だった。
「試験でいい点数をとる。あるいは高度の理論を理解するだけで自己満足を覚える時代は過ぎ、何かを創造しなければならない段階にきたのである」(91頁。「創造への飛翔」より)
私は数学のことは全然わからないが、これからの自分の知的な部分の終着駅をどこに求めたらいいのか悩んでいた。正解だった。自分の行き詰まりを打破する見つめ直しができた。そんなこんなを交えて、維新道楽紀行・飛騨高山篇を書いて行こうと思う。
はじまり。はじまり。
*広中平祐氏は、「代数幾何における今世紀最大の超難問といわれていた「代数多様体の特異点解消問題」を完璧に解いてフィールズ賞を受賞」した数学者である。(吉永良正『数学 まだこんなことがわからない』講談社ブルーバックス、1990年、p.201)。この本も10数年ぶりに読み返した。