四天王寺古本祭り 令和6年4月29日(月)
四天王寺古本祭り 令和6年4月29日(月)
四天王寺古本祭りに行ってきました。何年振りだろう?
過去記事:前回は2019年だから、5年前になるのか。
今回の目的は、GWにお出かけすることと、日ごろ本を読んでいて欲しいなと思っている本や、新刊市場ではもう購入できない本を実際に目で見て購入すること。
午前10時に会場入り。まだ人はまばらだ。
会場全体を歩き、何が置いてあるのか見て回った。
結論から言うと、あまり良くなかった。欲しいと思っていた本が本当に少なかった。例えば、みすず書房などの本で、定価が高くて、古本で買いたい本などがほとんどなかった。思想や哲学に関する本、科学に関する本などもほとんどなく、がっかりした。
11時ごろにお昼にキツネうどんを食べに行ってから、会場に戻り、下記3冊を購入して帰りました。
<購入した本>3冊 700円
購入基準:積読ではなく、近々読めるもの。高くないこと。小銭で払える事。
・『日本思想大系〈25〉キリシタン書・排耶書』(岩波書店)200円
※新井白石とシドッチとの対話を読んだので、その線上に浮かびあがってきた。
※古本特有のにおいを除けば、状態が良く、以前から欲しいと思っていたので、購入。
・岡本柳之助著(平井晩村編)『風雲回顧録』(中公文庫)300円
※紀州藩出身で津田出に見いだされた人物。大陸浪人とも呼ばれる。私は常日頃、こういった政治に関わった回顧録を読んでいるかいないかで思想の基礎体力がちがってくると思っているので、気になっていた岡本柳之助の回顧録を購入した。
<講評>
呉智英の『読書家の新技術』やレア本『インテリ大戦争』も出品されていたいが、既に状態が悪い。自分は既に持っていたから買わなかった。
中村元のインド哲学や仏教本が比較的多かったのは、良かったのだが、当面読む予定がなかったことと、大学図書館でも借りやすいので、購入はしなかった。
『批評空間』が置いてあり欲しかったが、いま必要とまでは言えないので、買わなかった。また筑摩書房の現代日本思想大系『マルキシズムⅡ』300円や渡部昇一の『ハイエクーマルクス主義を殺した哲人』800円も売っていた。前者は状態が良く欲しかったのだが、重たくなってきたので、断念。(キリシタンの本が重たい・・・。)後者の状態も良かったのだが、高いと思い断念。
平凡社の中国古典文学大系 57『明末清初政治評論集』300円が欲しかったけど、(キリシタンの本が重たいので、断念。王充の『論衡』も状態が良さそうだったけど断念。
会場に来ている人は「インバウンド」の関係で四天王寺を参拝している外国人の方が地元民よりも多く、謎の外国僧侶の集団などもいて、不思議な雰囲気であった。
以上