Book Zazen

書評を中心に自分の好きなことを詰め込んだブログ、光明を失った人生について書き残しておきます。

日本のために日本だけを見ていてはいけないー副島隆彦氏『アメリカ騒乱に動揺しながらも中国の世界支配は進む』(ビジネス社、2021年

日本のために日本だけを見ていてはいけないー副島隆彦氏『アメリカ騒乱に動揺しながらも中国の世界支配は進む』(ビジネス社、2021年) 副島隆彦氏の本を買ったのは久しぶりだ。私は、毀誉褒貶があっても副島氏の「覇権」系の本には学ぶ点があると考えている…

今日のため息ー令和三年二月八日(月)

今日のため息ー令和三年二月八日(月) いいなー あんなものに本気で怒れる人は いいなー 「今の考え」を根拠にできる人は いいなー そんな理念を信じられる人は 俺にはできないそんなことは

Yohei 論語・「結論を知る」ー令和三年一月二十七日(水)

Yohei 論語・「結論を知る」ー令和三年一月二十七日(水) 松下幸之助翁に『松翁論語』あり。人生哲学を語りかける本である。 私も自分の人生経験で得られた言葉をここに記しておきたい。 題して「Yohei 論語」。 「結論を知る」by Yohei 年齢を重ねて気づい…

詩「生き恥 窒息 コロナの隙間」by Yohei 2021.1.23

詩「生き恥 窒息 コロナの隙間」by Yohei 2021.1.23 40過ぎても何も極められなかった俺 あいつの活躍だけがまぶしく映る 得意な分野で活躍する映像 見下されて 投げ捨てられる俺 覚悟してただろなんて言われたくない ただうるさいだけ 輝く若手 腐っていく俺…

来年は何か作品づくりをしたいー令和二年十二月三十日(水)

来年は何か作品づくりをしたいー令和二年十二月三十一日(木) もう少しで、今年が終わりますね。 今年一年を振り返り、来年を良い年にしたい。 今年の手帳には以下のような目標を掲げていた。 (矢印は振り返った時の感想) 「選択と集中」 ●ボディ・メイキ…

『<仏教3.0>を哲学する』を読書中ですー令和二年十二月三十日(水)

『<仏教3.0>を哲学する』を読書中ですー令和二年十二月三十日(水) 藤田一照・永井均・山下良道氏らの鼎談本『<仏教3.0>を哲学する』(春秋社、2016年)を読み進めています。 マインドフルネスなどが有名になって、前々から気になってはいた。でも、強…

今月の月刊誌ー令和二年十二月二十二日(火)

今月の月刊誌ー令和二年十二月二十二日(火) *エズラ・ヴォーゲル氏のご冥福をお祈りいたします。 関連記事:このシンポジウムのトイレで、ヴォーゲル氏を真近で見ました。 book-zazen.hatenablog.com 仕事と家の往復で何もできていない毎日。 新聞を見て…

現代の「聖人」ー呉智英と永井均のクロスオーバー 令和二年十一月二十八日(土)

現代の「聖人」ー呉智英と永井均のクロスオーバー 令和二年十一月二十九日(日) お気に入りの著者がクロスオーバーしてほしいと思ったことはないだろうか? 私にとって思想家・呉智英氏と哲学者・永井均氏とが、同じ論文について論じたことは、お互いの名前…

オマーンと日本との関係ー日経2020年11月18日(水)の全面広告 令和二年十一月二十一日(土)

お金があるところに、文化的なものも集まってくるのかして、日経には企業の経済事情だけでなく、文化的に興味深い時がある。 そんな記事というか全面広告(26・27面)が「オマーン・スルタン国特集」である。 広告は経済を石油などの地下資源だけに頼るので…

開かれた社会とその敵とは?ー令和二年十月十七日(土)雨

開かれた社会とその敵とは?ー令和二年十月十七日(土)雨 「ポパーについては言い古されたジョークがあった。『開かれた社会とその敵』は『その敵の一人によって書かれた開かれた社会』という題にすべきだった、と。」 There was an old joke about Popper:…

小泉信三「進歩主義への気がね」ー令和二年十月十一日(日)

「いわゆる「進歩的」な考えを抱いているものが進歩的なことをいうのは当たり前で、誰にも遠慮はいらないが、進歩主義への気がねから進歩的なことをいい、それを読んだものが、気がねに更に気がねをして、いわば進歩主義言論の拡大再生産を行うようなことに…

ギロチン送りー呉智英『賢者の誘惑』ー令和二年十月三日(土)くもり

ギロチン送りー呉智英『賢者の誘惑』ー令和二年十月三日(土)くもり 「パラダイムそのものが問われている質問なのに、パラダイム内の回答しか許されないようなとき、これは始末に悪いんです」(呉智英『賢者の誘惑』双葉文庫、1998年(原著は1995年刊)p.70…

「子供」時代の終焉ー令和二年九月二十七日(日)晴れ

「子供」時代の終焉ー令和二年九月二十七日(日)晴れ 永井均氏の本 永井均氏の本を初めて買ったのは、高校時代だった。 『ウィトゲンシュタイン入門』で独我論に触れられていて、新鮮だった。 国語の時間、教科書に隠して、この新書本を読んでいた。 こうい…

鹿島茂氏の回想記事ー令和二年九月二十六日(土)

鹿島茂氏の回想記事ー令和二年九月二十六日(土) 日経の夕刊文化欄、「こころの玉手箱」はフランス文学者の鹿島茂氏の回想だった。 仏文好きになりかかっている私にとって、時宜にかなった記事だった。 内容は本好きにとって、役に立つ話しだ。 会員記事だ…

藤原書店ブッククラブ入ると得なのか?ー令和2年9月13日(日)

藤原書店ブッククラブ入ると得なのか?ー令和2年9月13日(日) 藤原書店と言えば、1989年に創立ながらも、フランスの歴史家ブローデルや、その影響を受けた社会科学者のウォーラーステイン(「世界史システム論」で有名)、我が国で言えば、後藤新平関連の著…

書評③・福田和也氏『奇妙な廃墟ーフランスにおける反近代主義の系譜とコラボトゥール』(国書刊行会、平成元年) 第二章 モーリス・バレス

書評③・福田和也氏『奇妙な廃墟ーフランスにおける反近代主義の系譜とコラボトゥール』(国書刊行会、平成元年) 第二章 モーリス・バレス 書評③・福田和也氏『奇妙な廃墟ーフランスにおける反近代主義の系譜とコラボトゥール』(国書刊行会、平成元年) 第…

死神ーブッダ『感興のことば』 令和二年八月十六(日)猛暑

死神ーブッダ『感興のことば』 令和二年八月十六(日)猛暑 ブッダ『感興のことば』 「花を摘むのに夢中になっている人が、未だ望みを果たさないうちに、死神がかれを征服する。 花を摘むのに夢中になっている人が、まだ財産が集まらないうちに、死神がかれ…

英語のススメ:ルーシー ヒューズ=ハレット(Lucy Hughes‐Hallett)の"THE PIKE" (『ダンヌンツィオ 誘惑のファシスト』)ー令和二年八月十四日(金)晴れ

英語のススメ:ルーシー ヒューズ=ハレット(Lucy Hughes‐Hallett)の"THE PIKE"(『ダンヌンツィオ 誘惑のファシスト』)ー令和二年八月十四日(金)晴れ ダンヌンツィオの伝記 ダンヌンツィオの伝記を手に入れた。イタリア人の伝記なので、日本語版で読む…

書評②・福田和也氏『奇妙な廃墟ーフランスにおける反近代主義の系譜とコラボトゥール』(国書刊行会、平成元年) 第一章 アルチュール・ド・ゴビノーについて

書評②・福田和也氏『奇妙な廃墟ーフランスにおける反近代主義の系譜とコラボトゥール』(国書刊行会、平成元年) 第一章 アルチュール・ド・ゴビノーについて 書評②・福田和也氏『奇妙な廃墟ーフランスにおける反近代主義の系譜とコラボトゥール』(国書刊行…

中島らも氏『僕に踏まれた町と僕が踏まれた町』(集英社文庫、1997年) 令和二年八月二日(日)晴れ

中島らも氏『僕に踏まれた町と僕が踏まれた町』(集英社文庫、1997年) 令和二年八月二日(日)晴れ 休日を利用して、福田和也氏の著作をまとめようとしていたが、まとめきれなかったので、休憩に中島らも氏の『僕に踏まれた町と僕が踏まれた町』(集英社文…

書評・福田和也氏『奇妙な廃墟ーフランスにおける反近代主義の系譜とコラボトゥール』(国書刊行会、平成元年)① 序について

書評・福田和也氏『奇妙な廃墟ーフランスにおける反近代主義の系譜とコラボトゥール』(国書刊行会、平成元年)① 序について Book review, Kazuya Fukuda "Strange Ruins: Genealogy and Collaboration of Anti-modernism in France" (Kokusho Publishing, 1…

祝!累計10000人突破(Grand Total Over10000 PV for 3 years)!ーこれからの抱負みたいなー令和二年七月十九日(日)

祝!累計10000人突破!ーこれからの抱負みたいなー令和二年七月十九日(日) 祝!累計10000人突破! いつもご覧いただき、ありがとうございます。 Grand Total Over10000 PV for 3 years. Thank you for reading us. 約3年前、日常生活のどうしようもなさか…

「渋い声」か、それとも「老人の読経」かそれが問題だーボブ・ディラン『ラフ&ロウディ・ウェイズ』ー令和二年七月十八日(土)

「渋い声」か、それとも「老人の読経」かそれが問題だーボブ・ディラン『ラフ&ロウディ・ウェイズ』ー令和二年七月十八日(土) 昔、聴いていた洋楽のアーティストを久しぶりに購入することはないだろうか? 去年は、アリス・イン・チェインズの『レーニア・…

エズラ・パウンド、ダンヌンツィオ、三島由紀夫ー断捨離の後悔、筒井康隆氏『ダンヌンツィオに夢中』の場合ー令和二年七月十二日(日)

エズラ・パウンド、ダンヌンツィオ、三島由紀夫ー断捨離の後悔、筒井康隆氏『ダンヌンツィオに夢中』の場合ー令和二年七月十二日(日)) 人生の節目、節目に本の断捨離を行って来たことは、以前に書きました。 関連記事:カテゴリー「断捨離」を参照してい…

子規の散種ーリチャード・ライトについて ( 『ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス』の記事より)-令和二年七月四日(土)

子規の散種ーリチャード・ライトについて ( 『ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス』の記事より)-令和二年七月四日(土) 前回、正岡子規の弟子であり、「慢性憂国患者」であった五百木良三(瓢亭)について書かれた松本健一氏の著作を紹介した。五百…

「悪名」の追認ー松本健一氏『昭和史を陰で動かした男』令和二年六月二十七日(土)★★☆☆☆

松本健一氏『昭和史を陰で動かした男ー忘れられたアジテーター五百木瓢亭』(新潮社、2012年)★★☆☆☆ 子規庵 松本健一氏の本であるし、新潮選書であるし、落ち着いた深緑の装丁であるし、何と言っても主題は正岡子規が嘱望した第一の弟子であり、頭山満の衣鉢…

入り身ー『次代へつなぐ 葦津珍彦の精神と思想』ー令和二年六年四日(金)

入り身ー『次代へつなぐ 葦津珍彦の精神と思想』ー令和二年六年四日(金) 「本を読むときに普通の人との読み方と違ふのは、彼は「この場に俺がゐたら、俺ならどうするか」という思ひといふか、問ひを常に抱いて読んでゐた」(『次代へつなぐ 葦津珍彦の精神…

今週手に入れた本・『昭和史を陰で動かした男ー忘れられたアジテーター五百木瓢亭』ー令和二年五月三十日(土)

今週手に入れた本・『昭和史を陰で動かした男ー忘れられたアジテーター五百木瓢亭』ほかー令和二年五月三十日(土) 今週手に入れた本・『昭和史を陰で動かした男ー忘れられたアジテーター五百木瓢亭』ほかー令和二年五月三十日(土) 松本健一氏『昭和史を…

福本和夫氏の田口卯吉評ー福本和夫氏『私の辞書論』(河出書房新社、1977年)よりー令和二年五月八日(金)

福本和夫氏の田口卯吉像ー福本和夫氏『私の辞書論』よりー令和二年五月八日(金) 福本和夫氏と言えば、戦前の共産主義、マルクス主義者として有名だ。 その人物と私にどんな接点があるというのか? 私は10代の頃に、立花隆氏の『日本共産党の研究』の第一巻…

田口卯吉による東海散士『佳人之奇遇』評ー令和二年五月三日(日)

田口卯吉による東海散士『佳人之奇遇』評ー令和二年五月三日(日) 田口卯吉の肖像(「近代日本人の肖像」より) 田口卯吉は、明治の経世家で、幕府の儒者・佐藤一斎の孫の子にあたる。卯吉の祖父慎左衛門は、佐藤一斎の長男なのだが、胆力のある豪の者だっ…