Book Zazen

書評を中心に自分の好きなことを詰め込んだブログ、光明を失った人生について書き残しておきます。

日本の思想

小泉信三「進歩主義への気がね」ー令和二年十月十一日(日)

「いわゆる「進歩的」な考えを抱いているものが進歩的なことをいうのは当たり前で、誰にも遠慮はいらないが、進歩主義への気がねから進歩的なことをいい、それを読んだものが、気がねに更に気がねをして、いわば進歩主義言論の拡大再生産を行うようなことに…

書評③・福田和也氏『奇妙な廃墟ーフランスにおける反近代主義の系譜とコラボトゥール』(国書刊行会、平成元年) 第二章 モーリス・バレス

書評③・福田和也氏『奇妙な廃墟ーフランスにおける反近代主義の系譜とコラボトゥール』(国書刊行会、平成元年) 第二章 モーリス・バレス 書評③・福田和也氏『奇妙な廃墟ーフランスにおける反近代主義の系譜とコラボトゥール』(国書刊行会、平成元年) 第…

英語のススメ:ルーシー ヒューズ=ハレット(Lucy Hughes‐Hallett)の"THE PIKE" (『ダンヌンツィオ 誘惑のファシスト』)ー令和二年八月十四日(金)晴れ

英語のススメ:ルーシー ヒューズ=ハレット(Lucy Hughes‐Hallett)の"THE PIKE"(『ダンヌンツィオ 誘惑のファシスト』)ー令和二年八月十四日(金)晴れ ダンヌンツィオの伝記 ダンヌンツィオの伝記を手に入れた。イタリア人の伝記なので、日本語版で読む…

書評②・福田和也氏『奇妙な廃墟ーフランスにおける反近代主義の系譜とコラボトゥール』(国書刊行会、平成元年) 第一章 アルチュール・ド・ゴビノーについて

書評②・福田和也氏『奇妙な廃墟ーフランスにおける反近代主義の系譜とコラボトゥール』(国書刊行会、平成元年) 第一章 アルチュール・ド・ゴビノーについて 書評②・福田和也氏『奇妙な廃墟ーフランスにおける反近代主義の系譜とコラボトゥール』(国書刊行…

書評・福田和也氏『奇妙な廃墟ーフランスにおける反近代主義の系譜とコラボトゥール』(国書刊行会、平成元年)① 序について

書評・福田和也氏『奇妙な廃墟ーフランスにおける反近代主義の系譜とコラボトゥール』(国書刊行会、平成元年)① 序について Book review, Kazuya Fukuda "Strange Ruins: Genealogy and Collaboration of Anti-modernism in France" (Kokusho Publishing, 1…

祝!累計10000人突破(Grand Total Over10000 PV for 3 years)!ーこれからの抱負みたいなー令和二年七月十九日(日)

祝!累計10000人突破!ーこれからの抱負みたいなー令和二年七月十九日(日) 祝!累計10000人突破! いつもご覧いただき、ありがとうございます。 Grand Total Over10000 PV for 3 years. Thank you for reading us. 約3年前、日常生活のどうしようもなさか…

「渋い声」か、それとも「老人の読経」かそれが問題だーボブ・ディラン『ラフ&ロウディ・ウェイズ』ー令和二年七月十八日(土)

「渋い声」か、それとも「老人の読経」かそれが問題だーボブ・ディラン『ラフ&ロウディ・ウェイズ』ー令和二年七月十八日(土) 昔、聴いていた洋楽のアーティストを久しぶりに購入することはないだろうか? 去年は、アリス・イン・チェインズの『レーニア・…

エズラ・パウンド、ダンヌンツィオ、三島由紀夫ー断捨離の後悔、筒井康隆氏『ダンヌンツィオに夢中』の場合ー令和二年七月十二日(日)

エズラ・パウンド、ダンヌンツィオ、三島由紀夫ー断捨離の後悔、筒井康隆氏『ダンヌンツィオに夢中』の場合ー令和二年七月十二日(日)) 人生の節目、節目に本の断捨離を行って来たことは、以前に書きました。 関連記事:カテゴリー「断捨離」を参照してい…

子規の散種ーリチャード・ライトについて ( 『ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス』の記事より)-令和二年七月四日(土)

子規の散種ーリチャード・ライトについて ( 『ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス』の記事より)-令和二年七月四日(土) 前回、正岡子規の弟子であり、「慢性憂国患者」であった五百木良三(瓢亭)について書かれた松本健一氏の著作を紹介した。五百…

「悪名」の追認ー松本健一氏『昭和史を陰で動かした男』令和二年六月二十七日(土)★★☆☆☆

松本健一氏『昭和史を陰で動かした男ー忘れられたアジテーター五百木瓢亭』(新潮社、2012年)★★☆☆☆ 子規庵 松本健一氏の本であるし、新潮選書であるし、落ち着いた深緑の装丁であるし、何と言っても主題は正岡子規が嘱望した第一の弟子であり、頭山満の衣鉢…

入り身ー『次代へつなぐ 葦津珍彦の精神と思想』ー令和二年六年四日(金)

入り身ー『次代へつなぐ 葦津珍彦の精神と思想』ー令和二年六年四日(金) 「本を読むときに普通の人との読み方と違ふのは、彼は「この場に俺がゐたら、俺ならどうするか」という思ひといふか、問ひを常に抱いて読んでゐた」(『次代へつなぐ 葦津珍彦の精神…

今週手に入れた本・『昭和史を陰で動かした男ー忘れられたアジテーター五百木瓢亭』ー令和二年五月三十日(土)

今週手に入れた本・『昭和史を陰で動かした男ー忘れられたアジテーター五百木瓢亭』ほかー令和二年五月三十日(土) 今週手に入れた本・『昭和史を陰で動かした男ー忘れられたアジテーター五百木瓢亭』ほかー令和二年五月三十日(土) 松本健一氏『昭和史を…

福本和夫氏の田口卯吉評ー福本和夫氏『私の辞書論』(河出書房新社、1977年)よりー令和二年五月八日(金)

福本和夫氏の田口卯吉像ー福本和夫氏『私の辞書論』よりー令和二年五月八日(金) 福本和夫氏と言えば、戦前の共産主義、マルクス主義者として有名だ。 その人物と私にどんな接点があるというのか? 私は10代の頃に、立花隆氏の『日本共産党の研究』の第一巻…

田口卯吉による東海散士『佳人之奇遇』評ー令和二年五月三日(日)

田口卯吉による東海散士『佳人之奇遇』評ー令和二年五月三日(日) 田口卯吉の肖像(「近代日本人の肖像」より) 田口卯吉は、明治の経世家で、幕府の儒者・佐藤一斎の孫の子にあたる。卯吉の祖父慎左衛門は、佐藤一斎の長男なのだが、胆力のある豪の者だっ…

柴四朗とウラービー:山内昌之氏『近代イスラームの挑戦』より 令和二年四月三十日(木)

柴四朗とウラービー:山内昌之氏『近代イスラームの挑戦』より 令和二年四月三十日(木) 歴史家の山内昌之氏の著作『近代イスラームの挑戦』(中公文庫、2016年。原著は1996年)にも柴四朗とウラービー(アラービーともいう)の会見のことが載っている。 ウ…

紹介・臼杵陽氏『「中東」の世界史』(作品社、2018年)★★★★☆ー令和2年4月18日(土)

臼杵陽氏『「中東」の世界史』(作品社、2018年)★★★★☆ー令和2年4月18日(土) 今回は臼杵陽(うすき あきら)氏『「中東」の世界史』(作品社、2018年)の「第3章 植民地化への抵抗運動」を紹介したい。「原理主義」の探求過程で、臼杵氏の『原理主義』(岩…

発端としてのイスラムー呉智英氏『封建主義者かく語りき』の序ついてー令和2年4月16日(木)

発端としてのイスラムー呉智英『封建主義者かく語りき』の序ついてー令和2年4月16日(木) いつも記事を読んでいただきありがとうございます。 Thank you for reading the articles of my blog. 昨年の御代替わりの陽気が、嘘のような世界になってしまいまし…

紹介ー池内恵氏著「約束の地と堕落した女ーアラブ知識人の見たアメリカ」-令和2年3月14日(土)

紹介ー池内恵氏著「約束の地と堕落した女ーアラブ知識人の見たアメリカ」-令和2年3月14日(土) 明治以降の日本の思想を考えるときに、無視出来ない文化圏がイスラムである。 大学・大学院時代の私の念頭に常にあったのは、なぜ日本の大学(例えば法学部)…

相川七瀬さん大学進学おめでとうございます!國學院大学神道文化学部っていいな(笑)令和2年3月15日(日)

相川七瀬さん大学進学おめでとうございます!國學院大学神道文化学部っていいな(笑)令和2年3月15日(日) 相川七瀬さんが高卒認定試験を経て、國學院大学神道文化学部に進学するとのこと。 まずは大学進学おめでとうございます。 私も高校中退し、大検(現…

論語「暴虎馮河して死して悔いなき者は」ー令和2年2月24日(月)晴れ

論語「暴虎馮河して死して悔いなき者は」ー令和2年2月24日(月)晴れ 「子の曰わく、暴虎馮河(ぼうこひょうか)して死して悔いなき者は、吾(わ)れ与(とも)にせざるなり。必ずや事に臨みて懼(おそ)れ、謀(ぼう)を好みて成さん者なり」(述而一〇) …

FreeStyle Philosophy 4 Twitching TonguesのPV 令和二年二月十一日(日)晴れ

FreeStyle Philosophy 4 Twitching TonguesのPV 令和二年二月十一日(日)晴れ FreeStyle Philosophyが無用と言うのなら、こういうPVは何なんだ。 黙って見ていろというのか。 何故、アメリカの国旗カラーを身にまとった男が、切腹し、ボーカルが介錯するの…

FreeStyle Philosophy 3 DJ KRUSH氏の音楽 令和二年二月九日(日)晴れのち曇り

FreeStyle Philosophy 3 DJ KRUSH氏の音楽 令和二年二月九日(日)晴れのち曇り Dj Krush - DJ set @ Sónar 2019 (full show) 私はDJ KRUSH氏に詳しい訳でも、クラブカルチャーの中で育った訳でもない。 以前にハードコアバンドのPALMの歌詞についてFreeStyl…

折口信夫の選集が出ていたー令和2年1月26日(日)晴れ

精選 折口信夫 第1巻 異郷論・祭祀論 [ 折口 信夫 ]価格: 3080 円楽天で詳細を見る 折口信夫の選集が出ていたー令和2年1月26日(日)晴れ 少し前に三宮にあるジュンク堂に立ち寄ったら、レジの近くの「精選 折口信夫 全6巻」というリーフレットが目に入って来…

「方法としての中国」を読むー令和元年1月4日(土)

「方法としての中国」を読むー令和元年1月4日(土) 「方法としての中国」を読むー令和元年1月4日(土) 日経(2020年1月5日朝刊)の一面「逆境の資本主義ー4-」 「方法としての中国」を読む(溝口雄三氏の『方法としての中国』東京大学出版会、1989年…

「歴史哲学」どうするの?ー令和元年1月3日(金)

「歴史哲学」どうするの?ー令和元年1月3日(金) 昨年、米中衝突のシンポジウムに行って、記事にした。 book-zazen.hatenablog.com 「米中覇権時代の歴史哲学こそ私の課題だ」などと大言壮語した割には、その後なんの進展もない。 とはいえ、正月休みの最…

米中覇権時代の歴史哲学こそ私の課題だー国際シンポジウム「米中関係と日本~超大国対立の行方」ー令和元年11月23日(土)

歴史哲学こそ私の課題だー国際シンポジウム「米中関係と日本~超大国対立の行方」ー令和元年11月23日(土) 今日は風邪気味でジムには行かないから、TOEICの勉強や部屋の整理をしたいと思う。 令和元年11月18日(月)に大阪で開催された国際シンポジウム「米…

美人がつまらぬ男を愛する理由及び破れた初恋ー三島由紀夫『新恋愛講座』よりー令和元年11月11日(月)

美人がつまらぬ男を愛する理由及び破れた初恋ーー三島由紀夫『新恋愛講座』よりー令和元年11月11日(月) 「皆に愛されていることになれた美しい女が、つまらない男をむちゃくちゃに愛してしまうような場合がよくあるのは、ただ愛されているだけで、世界があ…

Free Style Philosophy 1:ハードコアバンドPALMー令和元年10月14日(月)くもり

Free Style Philosophy 1:ハードコアバンドPALMー令和元年10月14日(月)くもり(旧タイトル:最近のヘビーローテーション) *まだPALMの名前を出すほど詳しく知っているわけではないから、準備不足は否めないが、明日から忙しくなるので、不完全でも書き残…

救済を求めてー令和元年10月12日(土)台風

救済を求めてー令和元年10月12日(土)台風 「肉体人間は、この未完成の地球世界に住んでいるのですから、どうしても汚れがちです。大勢の想いの流れが、自己本位であり、自国家本位なのですし、そうしなければ生きにくいことの多い世界です。こんな世界にい…

散歩ー太陽と鉄ー令和元年9月16日(月)晴れ

散歩ー太陽と鉄ー令和元年9月16日(月)晴れ 木洩れ日~夏が終わり、秋が訪れる 久しぶりに公園を散歩した。以前は、よく散歩した。 でもジムに通うようになってから、ほとんど散歩していない。 木洩れ日を見て 夏が終わるのはたしかに悲しい 全盛期が過ぎた…