Book Zazen

書評を中心に自分の好きなことを詰め込んだブログ、光明を失った人生について書き残しておきます。日本でのアニマルウェルフェアの推進に賛成します。

は!?汎神論ですか・・・。令和4年4月6日(水)

は!?汎神論ですか・・・。令和4年4月6日(水)

最近のVRやメタの出現によって、新聞にデビッド・チャーマーズのインタビューが載っていたから、久しぶりに興味を持った。

 


自分は培養器の中の脳ではないのかというのは、永井均氏の『翔太と猫のインサイトの夏休み』の中で扱われているが、雑誌『現代思想』にチャーマーズ永井均が絡んだ話があるというので、大学図書館に行って読んできた。

(*購入代を節約するか、休日の時間を省くか悩んだが・・)

 


現代思想』2020年6月

「いま心を哲学する」

永井均氏へのインタビューは、ホワイトヘッド研究者の飯盛元章氏を聞き手として行われた。

心の哲学において、汎神論が「プチブーム」である。

・ストローソンの息子が火つけ役。

・物理主義は、精神を説明するにあたって、「創発」という「説明不能なジャンプ」によってする。

・それに対し近時の汎神論は、「創発」などというものの代わりに、「最初からあらゆる物質のなかに原初的な形態の精神が含まれていると見做すべきだ」と考える。

・汎神論のストローソン:「物質に含まれた原初的なミクロ精神みたいなものが結合して、マクロなレベルに至り、人間レベルの高度な精神ができあがる」という図式。
・でもそれはブロックの積み上げみたいのあもので心をモデル化していて飯盛氏からすると違和感がある。
・そこでそもそも「心とは」を問い、「心なんて一般的なもの」は見たことがないという点から出発し、物理主義と汎神論の議論の場の成立自体を問う永井均氏にインタビューするのである。
永井均氏は「汎神論で不思議なのは、物に心的な成分があるということがそもそも何を言っているのかが本当はよくわからない」ということから議論を始める。
以下議論が始まるのだが、まとめるのが難しくて・・・。3/26以降も全然まとまらない。「現代の聖人」も後半を書けていないし。

 

ホワイトヘッドって、比較的最近では田中裕氏の本や古いところでは山本誠作氏のものが出てたと思うが、読んだことはなかった。後者は京都学派と関わっていそうだが、あまり近づくことはなかった。

 

欧米の哲学で感心するのは、一見馬鹿にされそうなことでも堂々と議論する芯の強さだよね。哲学の大学院とかでは、研究室に先に入っただけの輩に平然とつぶされそうなテーマもがんばってやっている。

 

学士会館で行われたインタビューだが、永井氏の写真は、団塊の世代以降のシニア感が出ている。

 

いつまで俺はこんなインタビューを追っかけているのだろう。

永井均氏の『ウィトゲンシュタイン入門』を高校の時に読んで以来。

この先どこに行くのだろう?

おやすみ。Good Night.

 

 

 

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