「子供」時代の終焉ー令和二年九月二十七日(日)晴れ
永井均氏の本を初めて買ったのは、高校時代だった。
『ウィトゲンシュタイン入門』で独我論に触れられていて、新鮮だった。
国語の時間、教科書に隠して、この新書本を読んでいた。
こういった世界に進んでみたいと思った。ジャンルは違ったけど、その近くには行ったのかも知れない。それが良かったのか悪かったのか、神ならぬ身の分かることではない。
でも、もう私の「子供」時代も終わり。純粋なままで興味を持続することはできなかった。変わらないと思っていたけど、いつか変わる。
どこか寂しいけど、その分新たなものを受け入れる余白ができる。
しばらく読み返すこともないから、ダンボールに入れて、しまっておこう。
幸せそうに見える芸能人がお亡くなりになっている中、まだ生きている我。