アンセムが欲しいー鐵槌(SLEDGEHAMMER)「儚き花」を聴くー令和四年一月二日(日)
アンセムが欲しいと思ったことはないだろうか?
アンセムとは、代表曲や国歌(ナショナル・アンセム)などのように、自分たちを代表するかのような歌のことだ。
ロックやパンク、ハードコアはかっこいいけど、自分の政治的スタンスとは異なると感じたことはないだろうか?別に誰がどんな政治的スタンスであろうが知ったことではないが、ティーンの時にデッド・ケネディーズを聴き、「第三世界マルキシズム」のようなレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンまで行ったあたりから、何か違うなと感じていた。(もちろん貧困・抑圧・圧制と闘うことには賛成。でも一本調子の権力批判を音楽にするのは共感できない。)
過去記事:デッド・ケネディーズについて
最近、YoutubeでイギリスのハードコアバンドThe last resortの「You’ll never get a job」を見て、「Oi Punk」で検索をかけていたら、スキンヘッズというキーワードが出てきて「鐵槌(SLEDGEHAMMER)」の存在を知った。そして冒頭の曲に一気にはまった。
神風特攻隊を歌った曲は、軍歌を除けば、長渕剛のものを聴いていた。
浪曲や詩吟もかっこいいが、ストリートではかけづらい。現代社会のテンポとは異なるからである。ヒップ・ホップは現代社会のテンポに最適だが、自分はヒップ・ホッパーではない。
イングランドのThe Last Resort
鑑賞
鐵槌(SLEDGEHAMMER)の曲に話を戻すと、アップテンポになる箇所(2:04)が特に良い。ここが一気にはまったポイントだ。近年ではベスト・ワンの疾走感だった。
「おことば」(4:33)の評価は難しい。格闘技の入場シーンなどでは乗りずらいし、会場に理解されるかどうか。
雅楽などの「みやび」な文化と、イギリスのフーリガンのようなカルチャーとの生きている時間のちがいか。そのあたりが我々の文化で特に難しい箇所だ。いずれあらためて論じたい(論じきれるかどうか)。
CDは限られてルートでしか入手できない。私の知っているのは大阪ミナミ・アメリカ村にあるTIME BOMBで入手可能であることだ。
SUNSというレーベルのHPでも情報収集して欲しい。
スプリット(アルバムを分け合っている)のBURUTAL ATTACKは、イングランドの老舗スキンヘッズ・バンドらしい。("Rock against communism"のみならず、"Rock against Capitalism"も歌っている。)
鐵槌(SLEDGEHAMMER)は、国内よりも海外で評価が高いようだから、そういうところも好きだ。国粋=国際なのが好きだ。
自分の信念を固めて、国際的に活躍する人々が好きだ。
今年1月に新譜が出るらしい。こちらはTOWER RECORDSのような大手でも取り扱っているようだからチェックして欲しい。
私の音楽遍歴については、過去記事を参照のこと。