葦津珍彦氏の『永遠の維新者』令和4年5月7日(土)晴れ
やあ!今年のGWは令和改元の時のような、嬉しさが少しだけだけど戻ったよね。潮干狩りで喜んでいる子供のニュースを見てそう思ったよ。
本題
土曜日の朝、日経を読んでいると書評欄「リーダーの本棚」に古川禎久(ふるかわ よしひさ)氏の愛読書を紹介した記事があった。週替わりで、各界の著名人にインタビューするコーナーだが、いつもさらっと見て終わり。でも今回は少し読んでみた。
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古川禎久氏(1965- )は宮崎県串間市出身の政治家とのこと。幼少より、西郷隆盛を尊敬する祖父に西郷の偉大さを説かれて育ったという。
20代の頃に、葦津の著作『永遠の維新者』を神田の神保町の古本屋で見つけて「人生の道標にするくらいの座右の書」になったという。(その当時から葦津珍彦氏の著作は古本屋でしか手に入らなかったのかな?それとも懐具合?偶然???)
他の愛読書としては、下記のようなものを挙げている。
・矢沢永吉『成り上がり』
・山本周五郎『樅ノ木は残った』
・勝海舟『氷川清話』
・鈴木大拙『東洋的な見方』
『石橋湛山評論集』
・公田連太郎『易経講話』
など
<私の感想>
石橋湛山
尊敬する政治家として古川氏は、石橋湛山の名を挙げる。
古川氏:「戦前の日本の膨張主義を批判した「一切を棄つる覚悟」や「大日本主義の幻想」には圧倒されます。それでも時代の転落を止められなかったことは大きな教訓です。」
私は増田弘氏の『石橋湛山』しか読んだことながないから、何ともコメントしようがないが、「大アジア主義」の継承者と思われる葦津氏の見解と、どのように整合性を保って理解しているのか知りたかった。
鈴木大拙
また氏は東洋文明論の参考とした書物として鈴木大拙の『東洋的な見方』を挙げているが、葦津珍彦らと鈴木大拙らのちがいをどう考えているのか知りたかった。
過去記事
●過去記事:葦津珍彦・小野祖教と鈴木大拙との対決及び、それに対する私の問題意識については下記を参照のこと。私の問題意識としては、今日西田幾多郎・鈴木大拙ペアと葦津珍彦・小野祖教ペアを評価する日本人は必ずしも一致するわけではない。だとしたら、どちらが源泉なのかという問題だ。
過去記事:私の『永遠の維新者』と西郷隆盛像については、下記の記事を参照されたい。(でも、「作成中」のまま放置している箇所があることに今さら気づいた・・・。そこ以外を参照してください。)
まあ、東大→国土交通省と来て政治家となり、法務大臣ということだが、矢沢永吉のファンだというから、遊び心があっていいよね。
以上
*この記事は特定の政治家を評価する目的で書かれたものではありませんので、念のため。
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その他、葦津珍彦氏の関連過去記事。
過去記事:ロックン・ローラーと神道関連の記事。
過去記事:葦津珍彦の名史論「明治思想史における左翼と右翼の源流」に言及したものとして。
過去記事:人生二度目の鹿児島旅行の記事として