今日買った本 ー佐伯啓思氏『経済学の方法』& 布袋バンドスコア&『富岡鉄斎 大田垣蓮月』令和4年8月7日(日)酷暑
月一のお出かけでした。
今日買った本
近代浪漫派文庫。保田與重郎の文庫本シリーズが出ている出版社といえば分かるだろうか。「大東亜戦争詩文集」や「山田孝雄/新村出」などは持っているが、在庫がなくならないうちに購入しておいた。
鉄斎は水墨画の達人であり、蓮月は幕末に勤王の志士らと交流があった歌人である。
『TOMOYASU HOTEI SUPER BEST 1982-1990』(DOREMI、2020年)
ドレミ楽譜出版社の布袋寅泰のバンドスコア。ボウイ時代のものからソロのものも含まれている。ギターを復活させるために、2本目のギターを購入するために、練習しておく。エディ・コクランの「C'MON EVERYBODY」が掲載されているので、この巻を買った。
佐伯啓思『経済学の思考法ー希少性の経済から過剰性の経済へ』(講談社学術文庫2635、2020年)
原著は2012年に『経済学の犯罪』というタイトルで出ていた。それの加筆修正版。
今日買ったばかりだから、ざっくり見ただけだけど、印象に残ったのは、経済学の対象とは何か、冷戦が終わり自由主義陣営が勝利した後、グローバル資本主義の恩恵に最もあずかったのは中国だったという指摘(121頁)。
氏が1970年代に大学院で経済学を学んでいた頃の経済学における諸学派の存在は、フリードマンとケインズ派の対立を日本の今日の文脈と絡めて理解しようとする私にとって興味深いのでだが、アメリカの哲学者リチャード・ローティーの指摘について言及し、シカゴ学派の勝利以後、「アメリカでも日本でも、左翼的なマルクス主義は、経済学部から文学部へ移籍していったのである。つまり階級闘争を放棄し、ジェンダーや文化的な多様性と差異をめぐる闘争へと足場を変えていった」(142頁。太字引用者)というくだりが、「今週の踊るヒット賞」であった。
今日の一曲ーNick13 "In the Orchard"
というサイコビリーのミュージシャンらしい。あまり分かっていないが、ロカビリーから派生したジャンルで、ホラーパンクの影響を受けているという。
古き良きアメリカみたいな感じ。私は女性への敬意や憧れが詰まった作品だと思う。
若い女性が結婚し、子供ができ、やがて年をとり、家族に愛されつつ息を引き取る。
そんなことは描かれていないけど、女性の美しさには悲哀が含まれている。