今回はPhilosophy(哲学)というより法律や安全の話である。
www.youtube.com(自分は2:56あたりのサウンドが好きだ)。
最近、Youtubeでハードコア系のライブ映像配信"hate5six"をよく見ている。
このチャンネルで、ハードコアバンド"Vein"のことを知った。"Jesus Piece"もかっこいい。
2017年7月にフィラデルフィアのエレクトリックファクトリー(英語のwikipediaによるとフランクリンミュージックホールというが、元々電気工場だったとかなんとか・・・)
Youtubeのコメントが面白い!
映像中、「VEIN」と書いたパーカーあるいはウィンドブレーカーの聴衆が多数写っているのが目に付くが、それを見たAlec Turcot氏のコメントが面白い(翻訳は拙訳)。
「I havent seen this many windbreakers since the last time I went inside a North Face department store」
(「こんなに多数のウィンブレ野郎を見たのは、ノースフェイスのショップに行ったとき以来だぜ」)
だって(笑)。本人たちが真剣なだけに面白い。
もう一つが今回の問題なんだけども、モッシュでの事故である。
sunday square氏のコメントに
「3:10 RIP to that dude」(「あばよ、3:10に映っている男」)
とあったので、やっぱりケガ人が出たのかなと思って、巻き戻してみたら画面左下の男が、後ろからローリングしている別の男の腕に、後頭部を殴られている。
自分は音楽を楽しむのは好きだが、暴力的なモッシュは嫌いだ。あれに入っていかなかったからって弱いと思わない。
自分がケガしたら最悪だし、相手をケガさせても後悔する。
病院で治るようなものならともかく、目にケガしたり、歯が折れたら、取り返しがつかない。
無謀の一言である。勇気と無謀は区別されるべきなのである。
ハードコアのライブだから当然だろって?
かも知れない。こう考える私がダサいだけなのかも知れない。
ケガについて主催者は責任を負う旨書いていないだろうし、ハードコア系のライブのチラシを見ても当事者間で決着つけることになっている。
要するに「自己責任」な訳だ。
政治の世界の「自己責任」は批判されるが、ハードコア系のライブでは通用する。
何故だろう?ハードコアだからだろうか?なぜハードコアだったら「自己責任」は許されるのだろうか?
あまりにもひどいケガだと被害者は、家に帰ったあと、後悔するだろう。
ダサいと思っても警察に言うこともあるだろう。法律論にもなるだろう。
その場合、学生時代に習った民法の「不法行為」の問題になるだろう。北海道とかのスキー場で、見知らぬ者同士がぶつかった責任みたいな。でも、ちょっとちがうな。
その時本当に好きなバンドのファン同士だから許すなんて気持ちになるだろうか?
私はならない。
だったらこなけりゃいい?それはその通りだ。だけどライブ会場に行ったからと言って、何でも包括的に合意した訳ではないだろう。ホテルに言っても、NOはNOなのである。やっぱり嫌な人もいる。その辺のデリケートさが大事だと考えて、世の中に反抗しているのではないのか?
世界平和や人間尊重を謳っていても、自分の周辺では「自己責任」や暴力を許すのは、ひっかかる。
まあ、ひとまずこれぐらいにして。
ANTIVIST氏のコメント
「Extremely confused. Is every person in a windbreaker that gets a hold of the mic a also a singer in another band or....?」
(めっちゃ、困惑しています。ウィンブレ着てマイクを握っている一人ひとりは、別のバンドのシンガーなのか?それとも・・・何なの?)
やっぱりそうだよね。戸惑うよね。何これって。
興奮した聴取をも巻き込んでのハードコアライブの良さなんだろうと思っている。
ざっくりこんな話。色々行ったけど、カッコよすぎるから聴いてみて。