Book Zazen

書評を中心に自分の好きなことを詰め込んだブログ、光明を失った人生について書き残しておきます。日本でのアニマルウェルフェアの推進に賛成します。

PALM "To Live Is To Die, To Die Is To Live"を読む

 PALM "To Live Is To Die, To Die Is To Live"を読む

優れた人間は生活ではなく 人生を生きるって

誰かが言ってたな

どっちもままならない 今の俺はなんなんだ?

 

Somebody said that a good person doesn't just live, they live their life

Which is it? Neither what I am

 

(lyrics by Toshihiko Takahashi)

 

www.youtube.comPALMの3rdアルバム "To Live Is To Die, To Die Is To Live"から、同名の曲の一節である。

Youtubeのリンクでは30:55)

 

単に生きているだけの「生活」と有意義なことをしている「人生」を区別し、そのどちらもできていない自分を嘆いている。

 

そんなこと分かっていると言うだろう。でも、大阪のアメリカ村から飛び出したハードコアバンドが歌うと独特の深みがある。

 

アメリカ村に憧れを持っていた頃から、約25年が経った。あの頃はミュージシャンとして生きていくことに憧れをもっていた。同年代も、もちろん子供だった。でもいまはちがう。同年代には親となって子供がいる奴や、社会的に「成功」している奴もいる。

 

生活の苦労も知ったし、敗北を何度も味わった。

吹けば飛ぶような収入、希望の進路を閉ざされた人生。

 

「どっちもままならない 今の俺はなんなんだ?」という歌詞と、ダークな曲が深く胸に突き刺さる。

 

ライブハウスで見たヴォーカルのような激しい人生は送ってはこなかった。タトゥーも入れてない。

 

だがそれなりに戦ってきた人生だったと思う。考えたし、努力したし、汚いことはしなかった。自分を貫いてきたとも思う。

 

だが、吹けば飛ぶような収入の生活、希望の進路を閉ざされた人生。「どっちもままならない 今の俺はなんなんだ?」

 

もうすぐ30代が終わる。

初めの2~3年はよかったが、それから今に至るまで、真っ暗闇だ。

そんな俺にドスンとこの曲が響いていくる。

本当に俺みたいな奴はいなくなった方がいいんではないか。