Obituaryーご冥福をお祈りいたします。令和4年5月10日(火)
訳あって、夜に朝刊を読んでいたら、国際政治学者の中山俊宏氏がくも膜下出血により、亡くなられたという記事が載っていた。
中山氏はテレビのコメンテーターもやっていたが、マイケル・イグナティエフ『軽い帝国』(風行社、2003年)の翻訳をやっておられたから、センスも良いなと感じていた。
私は同書のことを『諸君!』の坪内祐三氏の記事で知って、購入していた。
Wikipediaの経歴では、高校時代に米国留学した経験があり、大学留学組とはやはりちがうなと一目を置いていた。
死亡記事によると永井陽之助氏に師事したとあり、今回初めて知った。
アメリカの政治思想書の翻訳をしたい私としては、中山氏の経歴が羨ましく感じられ、遠く及ばない自分に劣等感を感じていた。
55歳。これからという時。周りの方はいまだに受け入れがたいだろうし、信じられないと感じても無理はない。私もいろいろなつらい経験をしたから、ご家族様に疲れがでないことをお祈りしております。
また人生何が起きるか分からないから、本当に価値のあるものに人生を捧げたいと考えた次第である。
謹んでご冥福をお祈りいたします。