Book Zazen

書評を中心に自分の好きなことを詰め込んだブログ、光明を失った人生について書き残しておきます。日本でのアニマルウェルフェアの推進に賛成します。

思い切って冒険しなければ、自分の可能性に気が付かないまま人生を終えるーウィリアム・H・マクレイヴン『1日1つ、なしとげる!-米海軍特殊部隊SEALsの教え』ー令和元年10月12日(土)台風

思い切って冒険しなければ、自分の可能性に気が付かないまま人生を終えるーウィリアム・H・マクレイヴン『1日1つ、なしとげる!-米海軍特殊部隊SEALsの教え』(講談社、2017年)令和元年10月12日(土)台風

 

「人生は戦いであり、失敗の可能性は常にあるが、失敗や苦難や恥を恐れて生きる者は、自らの可能性を発揮できない」(『1日1つ、なしとげる!-米海軍特殊部隊SEALsの教え』講談社、2017、77頁)

  

失敗は苦しい。その道を塞がれただけではないのである。その道に進もうと思って積み重ねてきたものも否定され、何の準備もしていなかった世界に投げ出された。

 

進路変更ならまだいい。単にジャンルが違うだけだから。

 

実際はそんなものではなかった。別の進路の一番後ろに並ばされて、これといった挑戦しなかったからこそ、早く業界に入り、長くいるだけの人の下に位置づけられるのである。

 

進路以外にも苦難が重なった。自分の努力だけでは抜け出せない日々。否定・屈辱・顔面を踏みつけられて、身動きが取れない。俺だけのせいなのかと、言いたくなって一歩も前に進めない日々が何年も続いた。

 

そしてどんどん歳を取っていく自分に気が付いた。だから、自分で一歩踏み出さなければ、何にも残らず人生が終わってしまう。そんな恐怖に支配される。歳を取るとできないことや、相手にされないことも出てくるからだ。

 

人生の持ち時間がなくなる前に、一歩を踏み出さないといけない。そんな焦りばかり募る今日この頃。

 

そんなときに読み返すのがこの一節だ。

 

「人生は戦いであり、失敗の可能性は常にあるが、失敗や苦難や恥を恐れて生きる者は、自らの可能性を発揮できない」(77頁)

 

「限界に挑まず、機会があってもロープを頭から滑り降りることもせず、思い切って冒険することもなければ、自分の可能性に気がつかないまま人生を終えるのだ」(78頁)

 

米海軍特殊部隊NAVY SEALS出身の著者ウィリアム・H・マクレイヴンは、イギリスの特殊部隊SAS(Special Air Service)の"Who Dares Wins"(挑む者に勝利あり)という

言葉も紹介している。

 

 

挑戦すれば、失敗し、恥をかく可能性が高い。何も挑戦せずに、他人の失敗を笑う奴の餌食になるだろう。自分の立場では、そんな奴らに生殺与奪を握られる可能性はある。

 

でも、このまま人生を終えたくない。自分の可能性を発揮せずに、他人の成功だけ羨むことはいやだ。SNSで他人の成功だけを見ている人生はうんざりだ。いつからこうなったんだ。

 

自分のせいだけでこうなったわけではない。自分のどうにもならないことが何重にも重なったからだ。でも、身動きの取れない日々が、ここ数年続いた。

 

タイトルにあるように「1日1つ、なしとげる」という気持ちと実行が伴えば、少しでも自分の思い描いている人生を送れるのではないだろうか。

 

昨晩、帰りの電車でそう思いながら、本日台風ながらも、雨と風の中、レインコートを着て朝からジムに行き、ちゃんとスクワットしてきた。軍隊なら雨の中も当然、行動するから。

 

いまできることをやる。そして、1日1つ挑戦する。

 

 

1日1つ、なしとげる! 米海軍特殊部隊SEALsの教え

1日1つ、なしとげる! 米海軍特殊部隊SEALsの教え

 

 


2014テキサス大学卒業式祝辞  マクレイヴン海軍大将 (Navy SEALs)