シリーズ「夢ノ旧作」ー令和元年10月9日(水)
日付が前後するが、書いておく。
かつて自分は作家の夢野久作の名前を文字だけ変えて、「夢ノ旧作」というメモをつけていた。これは自分が見た夢がおもしろいときに、手帳に書いておくというものだった。久しぶりに夢で印象に残ったので、誰にも興味はないと思うが、そのあらすじを書き残しておきたい。
「夢ノ旧作」埋葬篇
小学校の時、クラスで一番かわいかった女の子が、大人になって町に帰ってきた。
父親の病気の療養のためだという。
昔の感じから言えば、俺のところに真っ先に来てくれてもよさそうなものだが、そうではないのである。
どういうわけか、昔ダサかった連中の相手をしているというということであった。
昔ダサかった連中も、いまはそれなりの企業におさまり、安定した収入をもっている。
父のためなのか?こういう連中に近づくようになった彼女。こういう奴らとうまくできるようになった彼女。俺に対しては、どこかよそよそしい。何故なんだ。
収入面で頼りない俺。
必死にやさしくしてみるけど 思っているようには伝わらない。
あれから25年以上経つ。彼女が転校していってからだ。
余韻が強すぎて前に進めない。
愚かだった自分を責め続けて 前に進めない。
「俺はまだ震えてる」
頭にこびりついて うまく前に進めない。
この台風の中 小学校の卒業アルバムを見返した
自分の原点をどんどん失っていく自分
見る目がなかった自分
くだらない くそダサい人生を送ってきた自分
自分を責め続けて 前に進めない
さっき前向きなことを書いたのに
自分の愚かな人生を葬りたい
*自分のやりたいことがやれていた時には過去を思い出すことはほとんどなかった。
でも人生の荒波にもまれて、ごみくず同然の人間となってしまった。だから思い出すのだろうな。
どうしてるだろう、あの子は。1人1人に会って、話をしてみたい。
まるで死ぬ前みたいだな。
追記