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書評を中心に自分の好きなことを詰め込んだブログ、光明を失った人生について書き残しておきます。日本でのアニマルウェルフェアの推進に賛成します。

四天王寺の古本祭り&C言語学習⑤+購入した本などー平成31年4月28日(土)

四天王寺の古本祭り&C言語学習⑤+購入した本などー平成31年4月28日(土)

 

 四天王寺の古本祭り

久しぶりに古本祭りに行ってきました。大学院時代にはこのイベントを楽しみにしていましたが、もはや薄汚れた重たい本を持って街歩きすることに抵抗を感じてきた。

だから近頃は告知を見てもなんとも思わなかったのだが、今回は西晋一郎などに言及したから、機が熟したと思い、古本祭りに行ってきました。

 

職場も移り、サービス業じゃなくなったから、GWが10連休です。その一日目だけど全く遊びに行くのではなく、将来のことを見据えて午前中はC言語の学習5回目です。でもその話は後回しにして、先に午後からの古本祭りの話をします。

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四天王寺の古本祭り

今回の予算と目当て:

予算:まあ7000円ぐらいが限度。

目当ての本やジャンル:

吉田熊次、西晋一郎など現在言及しているあたりの戦前の本があればいいな。

また紫垣隆氏の本や山本空外和尚など将来言及したいと考えている本の下見。

また、戦後京都学派からマルクス主義者へと思想的なヘゲモニーが移っていったあたりの本があればいいな。ヘーゲルからマルクスへといった主題だ。梯明秀みたいな。そのあたり

 

ところがこういった本はほぼなかった。あらま。たまたまなかったのかな。いつもは少しあるのに。島田謹二氏の『ロシア戦争前夜の秋山真之』が状態良で、1000円ぐらいだったので、これを買っておくべきだったのだが、重そうなので後回しにしている内に忘れてしまった。すぐに読みとおせそうもないから、まあ買わないつもりだったけど。

 

午後1時すぎから、午後4時半ごろまでいて結局購入したのは、

 

トレバー・レゲット(Trevor Pryce Leggett)『紳士道と武士道ー日英比較文化論』(サイマル出版会

*レゲット氏は1914年にロンドン生まれのイギリス人である。1938年に来日し、42年に戦時外交官交換で帰国するまで、駐日大使館に勤務したたおいう。その後は主にBBCで日本語部長を務めた人物である。講道館柔道6段、将棋3段の人物である。

大森曹玄翁が言及していたので、本書を知った。以前にも見かけたが文化論を買うほどではないなと思い購入しなかったが、ブログで曹玄翁に言及することが多くなったので、念のため購入。200円。

 

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屋台の広島焼き ソースが甘くておいしい

参道にはお祭りらしく屋台が出ていた。3時間半いたから疲れて、古本市の隣で広島焼きを食べた。300円。古本に使ったお金より高い(笑)。

 

あべの・キューズモール

古本祭りはこれぐらいにして、5時から予約しているステーキハウスに移動します。天王寺に来るのは久しぶりで、アベノハルカスやキューズモールなどが出来ていました。浦島太郎状態です。

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ステーキハウス宮 アベノキューズモール店

 ホットペッパーで予約して、ポイントが使えたから、2600円が1300円ぐらいで食べられました。

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宮ロース

宮ロース 140g 1,490円

和食セット  440円

ミニコーンサラダ  190円

で2,289円が、ポイント利用で1,289円になりました。

 

最初、予約確認をしてくれなかったので、ちゃんとポイントを使えるのか不安でしたが、味は美味しい!ステーキハウスに入ることなどないので、本当においしかった。

セットのごはんと、6種類から選べるタレのおかわりが無料でOKなのは、Good!

大阪に来る方で、あべのキューズモール(天王寺駅が最寄り)に行くことがあれば、4Fにあるステーキハウス宮がおすすめ。少し高いが、その日間食しなくて済むので、トータルではお得なはず。

 

6時頃から、大型書店のある場所へ移りました。その前に、午前中のC言語学習のまとめをしておきます。

 

<第五回 配列>

第五回の学習は「配列」を中心に進んだ。

C言語において配列とは、同じ型の値を複数まとめて保持できるものである。変数は、倉庫のなかの箱みたいなものであったが、配列は中に仕切りのある箱みたいなものだという。

配列にはあらかじめ用意するだけの数を指定してやる必要がある。これによってメモリの領域を確保するのである。配列に入る桁を超えて、入力すると「バッファ・オーバーフロー」となり、プログラムが異常終了する。そう、あの「プログラムが異常終了しました」みたいなポップアップが表示されるのである。

演習課題はあいかわらず、手順を考え、それをCで表現することが難しい。特にFor文をもっと復習しないと、ソースコードを読んでもピンとこない。

とはいえ、バッファ・オーバーフローの意味が分かったことは収穫だ。

 

<本日購入した本>

●仕事関連 

中島明日香『サイバー攻撃』(講談社ブルーバックス、2018年)

C言語の学習の際に、バッファ・オーバーフローをプログラミングを通じて学習した。そこで以前から見たことのある本書を手に取り、より理解を深めようと思い購入した。本書の第3章「プログラムの制御はいかにして乗っ取られるかーバッファオーバーフロー脆弱性」がちょうどこの問題を扱っている。本書の中でもC言語を前提に論じられており、以前に買っていたとしても、Cの理解なくしては読み進められなかっただろう。Cを習おうかPythonPHPを習おうか最後まで迷ったが、C言語を学ぶと広がる世界があった。少しずつであるが成長していっている。

 

著者の中島氏は、1990年生まれで、慶応の環境情報学部出身とのこと。NTTに入社し、ソフトウェアセキュリティ関係の部署で研究開発に従事。セキュリティコンテストや会議を主催している方。

 

こういう方をみると私の人生なんだったんだと、つくづく思う。大学で学んだ事を活かして就職、職歴を積んで、さまざまな形で活躍し、新書を出せるぐらい専門分野に精通し、発言権を獲得する。私の人生なんだったんだとつくづく思う。(出川風に)「つくづくだよ!」(笑)。

 

船橋洋一シンクタンクとは何かー政策企業力の時代』(中公新書2532、2019年)

*研究者になれなかったら、シンクタンクに入りたかった。だが、中途半端な私に声がかかろうはずもなく、ボーナス・退職金もない非正規労働。でも、夢は持ち続けたいので購入。特に船橋氏の論調に興味があるわけではないが、勉強にはなると思うので読んでみたいと思う。

 

大前研一『世界の潮流 2019-20』(プレジデント社、2019年)

シンクタンクと類似したものにコンサルタント・ファームがあるだろう。日本で有名な人と言えば、この人。別にファンではないが、読んでおこう。本当はこれを自分で書いて売れるようにならないといけないのだが、こんな体たらく。あーあ。

堤直規『公務員「異動」の教科書』(学陽書房、2017年)

*なぜ公務員の仕事本を読むのか。私はもちろん公務員ではない(最近は、「官製ワーキングプア」なるものもあるけれど)。昔、臨時職員をした経験があるぐらいだ。社会に放り出された当時は、「公益」に貢献したいと面接などで話していた。もちろんいまでも「公益」に貢献したいのだが、具体的な職業を通じて公益に貢献するという気持ちは、職業の間口が狭くなったこともあいまって、雲散霧消した。

 

ではなぜこんな本を購入するのかというと、仕事で「引き継ぎ」が必要になったからである。引き継ぎに失敗して、私の責任にされたくないから、検索したのだけれども、勉強法やミス除け本は簡単に探せたが、「引き継ぎ」本はほとんど見つからない。あったのは公務員の本と心理学者が書いたような本だ。実用的な本を探していたので、こちらを選んだ。

 

たしかに公務員は異動が多いと聞いた。人材育成や能力開発の観点もあるが、癒着を防ぐ目的もあるのだろう。だが、それが原因で、係長クラスの人が、係員よりも現場実務を知らないということがある。それでは公務員はどうやって引き継ぎをしているのだろう。定石はあるのだろうか。具体的なノウハウや心構えが載っている本書を読んで、実際の引き継ぎに備えたい。

小宮一慶『「一流」の仕事』(日経ビジネス文庫、2016年)

*私が大学・大学院で学んできたことを活かせる既存の職場などないから、私はいつまでたっても、下っ端・新人・そこの職場知識に疎い者。いやになってくる。でも少しだけでも前進したいとは思っているから、帰りの電車の中で読んだ。向かいのスーツ姿の男が私を意識していた。たぶん本のタイトルを見たのだろう。気にするほどの者ではないのに。

 ジム・ロジャース『お金の流れで読む 日本と世界の未来ー世界的投資家は予見する』(PHP新書1172、2019年)

*日経のインタビューでも見て気になっていた。朝鮮半島が有望である、経済成長する可能性を秘めているというような内容だった。気になっていたので、仕事本の予算から購入。移民を入れない国はダメだとの主張をしているが、『表現者クライテリオン』などと比較したい。

尾河眞樹『富裕層に学ぶ外貨建て投資』(日経ビジネス人文庫、2019年) 

*別に自分でする訳ではないが、仕組みを知りたいから、仕事本の予算の中から購入。

 

●仕事関連の英語本

マヤ・バーダマン『英語のお手本』(朝日新聞出版、2015年)

*ゴールドマンサックスに勤務した経験のある著者による丁寧な英語の書き方。仕事で英文メールなどのやりとりがあるので、一歩上を行きたいと思い購入。まだざっと見ただけだが、良さそうな内容。自分の英文改良のために使おう。装丁や文字の分量も頭に残りやすい感じがする。

 

塚本俊・小坂貴志『ITプロジェクトの英語』(The Japan Times、2015年)

*私はITプロジェクトに従事しているわけではないが、仕事の進め方など似ている部分もあるし、いずれITプロジェクトに参加してみたい。著者の二人は、日本IBMに勤めていたらしい。

現実の自分はミスばかりで、自信もやる気も喪うことが多いが、読書と仕事、仕事と読書という往復活動で、少しずつ実力UPしている時は嬉しい。特に、英検やTOEICなど資格受験だけに終わらせず、職務経歴につながる仕事や自分でプラスになると思える仕事本を見つけた時が嬉しい。

 

でも、それはあくまでも生計を立てるための仕事。好きな事を仕事に出来ず、(仕事で名を成した人たちが説くように)目の前の仕事を好きになる事もできない。かといって、辞めたら野垂れ死ぬだけだ。

 

ここからが私の領域の本。

<ライフワークの本>

 廣松渉『<近代の超克>論ー昭和思想史への一視覚』(講談社学術文庫、1989年)

マルクス主義系の思想家による「近代の超克論」批判の書。大学時代かそれ以前から持ち越してきた氏の本。西田幾多郎も論じているので、今回購入を決めた。

 

上田閑照編『西田幾多郎哲学論集Ⅱ』(岩波文庫、1988年)、『西田幾多郎随筆集』(岩波文庫、1996年)

*いま佐伯啓思氏の『西田幾多郎』を読んでいると、「行為的直観」について触れていた。昔持っていたが、処分したので買い直した。昔の自分からすれば一度捨てた本を再購入するのは馬鹿げているが、いま再度出会いなおしたと捉えたい。

藤田正勝『西田幾多郎』(岩波新書1066、2007年)

西田哲学研究主流派の本。これも正確な引用をするために買い直した。

 

あとは本当に思うままに購入。仕事や対決が強いられる本ばかり読むとしんどいもん。

 

大石久和・藤井聡編『歴史の謎はインフラで解けるー教養としての土木学』(産経新聞出版、平成30年)

*藤井氏のような天下国家を論じる土木学に魅力を感じる。東海道新幹線琵琶湖疏水、ローマ、信長、ニューディールなどインフラに関係する読み物としておもしろい。社会に出て気が付くのは、工学、エンジニアリングというものが興味深いということである。高校ぐらいには土木や工学なんて興味がなかったのに。生まれかわらない限り、トータルで日本と世界の事を考えるシンクタンクなどの創設も勤務もできないのであろうか。自分が実業として一番やってみたいのは、そういうことだ。既存のシンクタンクではなく、自分の思うシンクタンクを創設して見たいが、もう手遅れなのだろうか。学歴、職歴、資産、年齢すべてが中途半端に人生の半分が過ぎようとしている。健康を考えれば、人生あと25年ぐらいだろうか。

 

佐和隆光『経済学のすすめー人文知と批判精神の復権』(岩波新書1622、2016年)

呉智英氏も推薦していた『経済学とは何だろう』から30数年、現今の理工系誘導への教育の方向性に対して、「人文知と批判精神の復権」や「モラル・サイエンスとしての経済学」の重要性を訴える本。佐和氏の支持する政党や政策は、私は支持しないかも知れないが、本書は「第四次産業革命」下の日本社会や経済にとって興味を惹かれる本なので、店頭で目次を見て即購入を決心した。産業競争力の源泉とは何か、AIや自動運転などのテクノロジーの分野でなぜ我が国は中国やアメリカに劣後しているように見えるのか。また専門職大学とは何だったのかなどを人文・社会などの視点から論じていておもしろいはず。

 

 竹内淳『高校数学でわかるマクスウェル方程式』(講談社ブルーバックス1383、2002年)

*デヴィッド・ボダニスの『電気革命』を読んだので電磁気学マクスウェル方程式について、もっと知りたくなった。最初ファインマン物理学の電磁気学を購入しようかと思ったが、まだ読みとおせないので、まずは価格も安く、高校数学レベルでも大丈夫という本から読みたい(高校数学も怪しいのだが・・・)。ボダニスの『E=mc2』(cの後は2乗です。)は、あの後購入済み。GWにやれるとこまでやってやるぜ。

 

 

GWということもあって、結構新書を中心に細かい本を買ってしまい、骨太い本がないが、いまはそういう時期だから、あまり無理せず、素直に吸収したいと思います。

みなさんの読書生活はどうですか。