中島美嘉『雪の華15周年記念ベスト盤 BIBLE』ー令和三年十月二十九日(金)すっかり寒い
中島美嘉『雪の華15周年記念ベスト盤 BIBLE』ー令和三年十月二十九日(金)すっかり寒い
家にいる時間が増えた。だから、音楽を聴きながら過ごしたい。
スマホのストリーミングをブルートゥースでつないでも、1曲ごとに選曲したり、CMが入ったり面倒くさい。
だから、古典的な方法だが、CDプレーヤーで音楽を聴きたい。
中島美嘉を知ってから約20年ぐらいが経っただろうか。
彼女の主演したドラマをリアルタイムで見ていた。
挫折したミュージシャンが彼女の歌声を聴き、もう一度音楽を志す話だった。
それが「STARS」だ。
*調べて見ると、音楽プロデューサーが、彼女の歌声にほれ込み、再起する物語だった。
自分も10代はギターを弾いたり、洋楽を聴いたりすることが人生の中心にあったけど、20代になって、その気持ちが途切れて、その道、その方向性を捨ててしまった。人生に迷った。これからの目標を持てずにいた自分。
そんな自分に重ね合わせて見ていたドラマ。でもやっぱり希望が持てなかったし、彼女のように才能を開花させることはできなかった。
その後、CMや何かで彼女の歌声を聴くことはあったが、20代初めの頃のように、感動が湧き上がることはなかった。
でもここに来て、部屋で過ごす時間が増えて、Youtubeで彼女の歌声を聴き直して、CDが欲しくなった。だからこのベスト盤を購入した。DVDは必要ないから、3枚組のCDだけのものを買った。値段は約3000円ちょっと。本当のファンは、アルバムを1枚ずつたどって行くのだろうが、私はこれでいい。
TVで流れていたのかも知れないが、彼女の歌は「CM負け」や「ドラマ負け」しない。
「CM負け」というのは、楽曲が何かのCMに使われると、商業的過ぎて、感情移入できないことを自分で言い表した言葉である。
「雪の華」は、彼女の震えた、女性の不安定さが歌声に現れていて、それがいい。
ハードコアのヴォイスとは異なるぜ。
これから冬の時間を彼女の歌声とともに過ごしたい。