維新道楽紀行 萩 その1ー令和元年7月12日(金)くもり
- 維新道楽紀行 萩 その1ー令和元年7月12日(金)くもり
- <ミッション>
- 1.新大阪
- 2.新山口駅到着
- 3.東萩駅到着
- 4.松陰神社
- 5.松下村塾
- 6.萩八景遊覧船
- 7.堀内から城下町を歩く
- 8.菊屋家住宅
- 9.木戸孝允旧宅
- 10.青木周蔵旧宅
- 11.高杉晋作旧宅
- 12.萩インテリジェントホテルにチェックイン
- 13.あすか亭 Dinner
昨年は、修士課程時代の友人を訪ねて、鹿児島(薩摩)に行って参りました。
今年は、多少なりとも人縁・思想縁のある山口県(長州)の、萩に行って参りました。
歩数4万歩以上で、旅の疲れ、筋肉痛が残っている本日7月14日に記事を作成しております。
<ミッション>
1.枯れ切った自分を吉田松陰の下まで連れていくこと。
2.伊藤博文が、どのようにして理想と現実を併せ持った政治家となったのか、探ること。
3.菊ヶ浜海水浴場で海水浴をすること。
1.新大阪
旅の準備は切符を買う事から始まっている。今回は、JRのチケットショップで株主優待券を購入し、みどりの窓口で新幹線のチケットを半額で購入した。
株主優待券で新幹線のチケットを購入するのは初めてのことで、不安があったが、一歩踏み出し、安く買えた。
朝4時に起きて、グラノーラを食べただけだったので、新幹線の中で「おむすび弁当」をいただく。
そして、この日のために購入した陸奥宗光『蹇蹇録―日清戦争外交秘録』を読み始める。窓側の席だったので、景色を見ていることの方が多かったが。
2.新山口駅到着
かつては「小郡」という名称だった。
ここから、高速バスに乗り、萩まで行こうと思っていが、高速バスは9時台から出発。
各駅バスに乗って、萩を目指した。
これが正解だった。バスの中から、山口ののどかな風景が見られた。バスの乗客の雰囲気、行き先など地方の様子もうかがえた。
3.東萩駅到着
ようやく東萩駅に到着しました。
今夜泊るのが、東萩駅前の萩ロイヤ・インテリジェント・ホテルです。駅から3秒(笑)で非常に便利です。
リュックサックを預かって欲しいというと、「館内のコインロッカーに預けて下さい」とのこと。料金300円は、チェックインの際にフロントで返却してくれるシステム。
日焼け止め、シーブリーズ、御朱印、海水浴セット(ビーチサンダル含む)を持ち、松陰神社へ出発。
天気はくもり。半ズボンでは寒いぐらい。海に行けるかな?
「萩循環まぁーるバス」の乗車券はマスト
まずは、東萩駅の観光案内所で、「萩循環まぁーるバス」の2日乗車券(700円)を購入。結論から言うと、これはマスト。特に、車で来ていない人は、これがないと点在するスポットを回るのは難しい。
市内にはレンタサイクルのお店がたくさんあるが、東萩から松陰神社や萩城址まではかなりの距離がある。起伏も多いので、自転車では回れない。城下町だけなら、自転車もありだが。
4.松陰神社
松陰神社には、靖国神社のような厳かさがある。手水場、参拝と進み、境内を散策。
明治維新が生み出された土地であるとの碑文。「薩長史観」などと言って、小馬鹿にする人もいるが、長州、薩摩を訪れると、傑出した人物を輩出し続けてきたことが分かる。
実に小さな区画から、凄い人物が誕生しているのは、薩摩も長州も同じ。
5.松下村塾
松下村塾は、吉田松陰の私塾である。ここから、高杉晋作、木戸孝允、品川弥二郎、伊藤博文などが巣立っていった。この八畳の講義室から、近現代日本を導く人物が誕生したのである。
境内を散策。松下村塾で育った人物らとちがい、なぜ今の自分はこんなに卑小なのか。
そんな自分を考えるのに最適な場所が「学びの道」である。ここは松陰の書き残したものから、重要な語句を選び出し、句碑にしている。
自分の志が弱かったのか。他の人の志が高かったのか?本当なのか?
もう12時を過ぎた。売店で、ひとまず団子だけ食べる。城下町に行きたい飲食店があるからだ。
東回りバスに乗って、城下町に行こう。このバスは萩の地理を把握するのに役に立つ。
松陰神社のすぐ近くに、黄檗宗のお寺・東光寺があった。黄檗山万福寺は京都・宇治にあるお寺であり、隠元和尚が開基し、江戸時代に明・清の住職がいたことを知っていたし、二度ほど訪れたことがあった。また、15年ほど前の九州旅行の際には、長崎の崇福寺など、黄檗宗のお寺を訪れたことがある。萩に黄檗宗のお寺とは。できれば訪れたいと思いった。
また松陰神社から山道を行くと、松陰誕生地がある。そもそも松陰神社の近くには、伊藤博文旧宅、および東京から移築してきたていた別邸が保存してあるから、私の興味からすれば、行くべきだが、歩くのがしんどかったので、初日は見送った。もう 苦しんで生きて行きたくはない。
6.萩八景遊覧船
萩城跡・指月公園入り口でバスを降りると、お堀が見えてきた。お城に近いこのあたりは、毛利家の家臣の中でも、位の高い者だけが屋敷を構えていた場所だ。吉田松陰さんの生活した空間とは逆の方向だ。
計画では萩城跡・指月公園を見て回って、遊覧船に乗り、菊ヶ浜で海水浴するというものだったが、萩城跡・指月公園は何もなさそうな所だったので、先に遊覧船に乗ることにした。
チケットは1200円。時間は40分ぐらいだったか。
トイレに行っていたと思われる船頭を待つこと10分から15分。出発時刻などはなく、準備でき次第出発だ。私の乗った船に他の乗客はなし。平日だったからか、観光客は少ない。別の船にはカップルらしき2人。
橋本川を進む。楽しいぜ。途中、船を停めて萩の城下町の説明、特産物夏ミカンの話などを船頭がする。結構長い。どこから来たかなど尋ねられたので、ざっくりと方面のみを伝えた。
途中、「松陰さんは好きか?」と尋ねられて「好きだ」(本当のこと)と答えると、尾形大作の吉田松陰を船頭が歌い始めた。しかも拡声器を使ってだ。おっさんの私と船頭のじいさんの歌声が、津和野から流れてきて、萩で松本川と橋本川の二手に別れるというこのきれいな橋本川を汚していた(笑)。
日本海側に出る時に、お堀にかかった橋をくぐるのだが、遊覧船の屋根が下に移動してきて苦しかった。体が悪い人は気を付けてください。本当に。
日本海側に出ると、小さい船では波が怖い。明日13日(土)から海開きだということで、地元の小学生らが遠泳の練習をしていた。ニュースなどで見たことがあるような光景がほほえましい。
でも波が怖くて写真が撮れなかった。
釣りをしている人もいたが、船頭によると「こまいキス」が釣れるぐらいだという。下が砂地だから、大した魚はいないとのこと。なるほど。
萩の産業は、観光や自治体系の雇用だけじゃなく、漁業も多いことに気が付いた。船がいっぱい繋留されてあったから。
釣り道具屋もいくつか見かけた。子供のころに、チヌ釣りに出かけたことのある私としては、懐かしい光景だ。釣りもしたかったが、用意がない。また今度にしよう。
船頭の歌声という痛手を負って(笑)、遊覧を終えた。でもちゃんと計画していたことが出来て良かった。
みなさんにもおすすめ出来ますが、乗る時は
・水しぶきに気を付けること。
・途中、船の屋根が降りてきて、苦しいこと
・この時期はまだ寒い。肌の露出は控えた方がいいこと
・でも、日差しがあるので、日焼け止めなど塗った方がいい。私は近江兄弟のサンオイルを塗っていた(コパトーンみたいなにおいがしないから。好きだけど)。
などに注意して楽しんでください。日本海側は怖いです。
7.堀内から城下町を歩く
さて、蒸し暑かったが、くもり空で肌寒く、海水浴はあきらめました。旅行に来て、荷物が重いのは最悪だが、私は水着とビーチサンダルを持ち歩くへまをやらかしてしまった。
反省もほどほどに、前に進む。もう二時ごろなのに昼ごはんを食べていなかったから、早くガイドブックに載っていたようなお店に行きたかった。途中いくつか軽食屋があったが、そこには入らず、きっちりとしたものが食べたかったが、店までたどり着くことができず、昼の営業がおわっている時間だから諦めた。
「俺は人生諦めることが多いな。準備をしてきた海水浴も諦め、お金をためてきた飲食店をあきらめた。あーあ」と意気消沈していた。
そうこうしている内に、萩城城下町の中でも、高杉晋作や木戸孝允の旧宅あたりまで歩いてきていた。松陰団子が意外に腹持ちが良く(味は「ビミョー」だが)、新幹線のおにぎりと松陰団子以外は15時ごろまで何も食べずに歩いて来れた。でも、疲れる前に補給をするのがいまの私の考え方。もうそろそろどこかに入らないと。
木戸孝允らの邸宅の近くで、ブレンドコーヒー、アイス、夏ミカンのパウンドコーヒー(しめて500円ぐらい)をいただく。店の方と天気や人出などのお話する。
店内にサインがあったから「誰のサインですか?」と尋ねると、何と的場浩司さんのサインだったという。TVの取材で萩に来た時に、ソフトクリームを食べたとか。迫力のある的場さんが、かわいらしいソフトクリームを食べていたのだろうか(笑)。
8.菊屋家住宅
高杉・木戸旧宅は、明日の予定だったから、せっかく来たから計画に入れていなかった菊屋家住宅にも入ってみた。
菊屋家は、江戸時代に毛利藩御用達の豪商だったとのこと。私はもともとあまり商人に興味がなかったから、計画に入れていなかった。でもここは入って正解であった。
今でも稲盛和夫さんなど実業界に素晴らしい人物がいる。この菊屋も単なる商売人ではなく、長州のキーパーソンだったのではないだろうか。解説員や展示からそう思った。
まず皇室との関係がなぜか深い。この部屋に有栖川宮が泊られたという。
また、皇室の結婚式に挙がる幟のレプリカがある。田中義一元総理に贈られたものだと言う。
「みせ」とは~素人談義~
「みせ」という言葉を普段から使っているが、江戸時代の商家を訪れると、その言葉の成立が分かったような気になる。大体ディスプレイするのが当たり前の今とちがって、江戸時代の大きな商家などは、中で何か作業をしている。その作業の内、「お見せする」部分が「みせ」なのだろうと、家全体の仕組みで分かるようになっている。あくまでも素人談義だが・・・。
この通りは、観光ガイドなどにもよく掲載されるらしい。
さて、ホテルにチェックインするまで、あと1時間ぐらいあるから、この周辺を見て回ろう。海水浴はとっくに諦めたから。
9.木戸孝允旧宅
時代劇を見たことがあるなら、木戸孝允あるいは桂小五郎という名で知っているだろう。
10.青木周蔵旧宅
青木周蔵といえば、ロシアの皇太子が傷つけられた大津事件の際の、外務大臣として教科書などに載っているが、その家はむしろ蘭学医の家系とのこと。周蔵は、藩校明倫館でその才を見い出されたが、後に法律などに興味が移って行ったとのこと。
またドイツの貴族の娘と国際結婚をしていたいことを、ここに来て初めて知った。
11.高杉晋作旧宅
ビンの底に、夏ミカンの果汁が入っていたから、思いっきり振って、開けた。
「うわー!」。中身が溢れてきた。サイダーなのだから当たり前か(笑)。
店先を濡らしてしまい、店主に一声かけた。「いいよ」と許してくれた。
大人になって、炭酸を振ってしまうとは。
萩図書館(Public library)
毛利の三本の矢がモチーフとなったモニュメント
12.萩インテリジェントホテルにチェックイン
Check in today's hotel!
このホテルを選んだ理由は、ホテルの良さ、立地に加え、旅行サイトのポイントが使えたこと、そして何より大風呂があることだ。
お風呂があることはホテル選びに欠かせない。私は大風呂が好きだし、旅の疲れも取れる。ユニットバスは嫌いだ。このホテルは、各部屋にシャワーがあるのみ。大風呂があるから、OKだ。
部屋に着いたら、まずお風呂に行く準備だ。それから夕御飯だ。
13.あすか亭 Dinner
夕食と朝食込みのプランを選んだ。歩き疲れることは目に見えていたから、賢い選択だったと思う。
金曜日の夕方ということもあって、家族連れでにぎわう。隣のテーブルでは、高校生らしき男子の家族が8人ぐらいで来ていた。家族単位で行動するのを多く見かけた。
何かの研究をするらしく、家族の前で、研究テーマを説明していた。
もう私には二度と戻らない時間。いつも悲しくなる。うらやましい。
もう二度と手に入らない人生の時間。
あすか亭入口。Entrance.
この後、ガイドブックに載っていた萩心海でイカ料理を食べようかと思ったが、2500円以上するようなので、決心がつかず、結局ホテルに帰って、カップラーメンを食べてしまった。
結局、お金のない人のメンタリティが染みついてしまっている。
(以下、作成中です。チェックしていただいている方々、ありがとうございます。
1日目を仕上げて、2日目もUPしますので、乞うご期待!他の人は山口に興味があるのかな?)