Book Zazen

書評を中心に自分の好きなことを詰め込んだブログ、光明を失った人生について書き残しておきます。日本でのアニマルウェルフェアの推進に賛成します。

C言語9回目&シンクタンク&大学図書館ー令和元年5月25日(土)、26日(日)晴れ

C言語9回目&大学図書館ー令和元年5月25日(土)、26日(日)晴れ

 

 

土曜日は、C言語9回目。Cの学習も、最近は全く気分転換にならず、勉強が分からないから学校に行きたくないひとの気持が分かった。

「配列」や「文字列」とポインタとの関係。現時点でポインタとは情報の位置だと理解しているが、コードが何をやっているのか、理解が追い付かない。

まあ、他の部分ではコードを読んで理解できる所もあるし、for文の書き方など分かるようになってきた。実務レベルではないが、趣味として楽しむレベルにはなってきている。これでいいと思うのに、今回はスクールの指導の仕方にしっくりこない。

 

C言語学習の後は、百貨店やら大型書店に行って、ウィンドウショッピングを楽しんだり、情報を仕入れたりするのだから気分を切り替えていきます。せっかく交通費を使っているのだから、楽しまないといけないと思う。

 

先週1週間は、船橋洋一氏の『シンクタンクとは何か』を読んだあとに、岡崎久彦氏の『戦略的思考とは何か』と船橋氏が設立したシンクタンクたる日本再建イニシアティブ著『現代日本地政学』を取り寄せ岡崎氏のものを先に読んでいる。

 

修士課程以前から、実業界に行くのなら、シンクタンクで働きたいという希望を持っていた。自分の研究が原理篇だとすれば、それを日本の世界戦略の中に活かしたいという夢を抱いていたからだ。

 

私の場合、政策研究よりもまずは哲学的原理を固めてからだと考えていたから、修士課程は哲学系に歩を進めたが、実際にあるシンクタンクやコンサルに何のアプローチも図らず、それどころか「~問題に詳しい」みたいな専門家にもなることもなく、野に埋もれてしまった。賞与も退職金もない生活を余儀なくされながら・・・。

 

私としては、個別の地域研究を行っても、思想・哲学・宗教・人生で悩む問題は解決にいたらないと思っていたから、よくニュースのコメンテーターに出て来るロシアや中東などに「詳しい」みたいな人生を送らなかったことが今でも正しいと思っている。だが、ここまで埋もれてしまうと、チャンスを掴んで経験を積むことができた人と比べて、自分が腐っていく感じがする。

 

そんな中でもシンクタンクのような場所で働きたい、いや、本当は自分でシンクタンクのような研究所を作り、少しでも思想的混迷を晴らしたいという気持ちはあるから、前からキャリア、資金源など包括的に知りたいと思っていたシンクタンクのことを船橋洋一氏の本で学ぶことにした。(これ以前には副島隆彦氏の『現代アメリカ政治思想の第研究』にアメリカのシンクタンクや思想誌の話が載っていたのを読んでいたぐらいだ。)

 

船橋洋一氏(1944年生まれ)の本は喰わず嫌いで、朝日新聞を読んでいたときも特に論説を読んだという記憶はない。東京大学教養学部卒で1968年に朝日新聞に入社、2007~10年まで朝日新聞主筆だったというのだから、市民主義全開で、「日本的なもの」への批判だけが強い人物なのかと思っていた。この本は自己の主張を抑え気味で書いているのかも知れないが、なかなかどうしておもしろい本であった。

 

まず文章表現力がある。それは英語の訳語の当て方のうまさにも現れている。それにコンサルタントや大学などシンクタンクの類似機関との比較をして概念を明確にして論じているし、リバタリアン系のシンクタンク・ケイトー研究所のスポンサーのコーク兄弟のことなども詳しく載っていて副島氏の本にはない点を知ることができた。さらに、日本には銀行や企業の調査部のようなシンクタンクが多くて、政策で政治を動かす代替能力を持った機関が少ないことや、マッキンゼーなどのコンサル・ファームが伝統的なシンクタンクよりもインパクトを及ぼすようになった経緯にも触れている。著者は日本にシンクタンク政治を根付かせたいという気持ちで動いてきたと同時に、欧米の真似だけでシンクタンクをつくるものでもないと言っている(241頁)。

私なりには、満鉄調査部大川周明の大川塾、シンクタンクの類縁機関として幕末から昭和期にかけての思想塾の存在(金鶏学院など)、武道・禅などの道場文化などを考察しつつ、フォーリン・アフェアーズに対して有賀長雄の『外交時報』などを視野に入れて、船橋氏の本から学んだ事を補完・強化していきたい(こういうことを考えながら歩んできたから、外国の思想だけをたくさん学んで早い段階で専門家になることはできなかったと開き直りたい。いくら今外国の方が優れているものがたくさんあっても、私は常にわが国の精神史との関係で歩んで来たのだから・・・。それを絶対に失いたくない。譲りたくない。)。頑張って書いたが、明日から全く関係ない仕事だから全然前に進まないよ。どうしたらいいんだ。

他にも論じたいことがたくさんあるので、船橋本から学んだことはあらためて記事を作成したい。船橋氏に頼らなくても、ああいうことは知ってるよという方は無視してくれたらよい。

 

 

 

<本日購入した本>

岡崎久彦北岡伸一坂本多加雄『日本人の歴史観ー黒船来航から集団的自衛権まで』(文春新書1043、2015年)

*岡崎氏と言えば、新英米派の代表格のような存在であるが、もう一度『戦略的思考とは何か』も含めて読んでみたい。『戦略的思考とは何か』は昔もっていたが、自分には関係ないと思ったのかして、処分していたから購入し直した。最近こういうの多いな。

永井陽之助『新編 現代と戦略』(中公文庫、2016年)

かつて福田恆存氏の本でその名を知った永井陽之助氏の本が、中公で復刊されていることは知っていたが、岡崎久彦史の『戦略的思考とは何か』を再読しているので、岡崎氏を「軍事的リアリスト」と批判した、「政治的リアリスト」永井史氏の本を購入。

 

今日はこれぐらい。電車の中で、1週間で読める量を購入。

 

 

26日(日)には、大学図書館に行ってきた。

<本日借りた本>

山田慶児『日本の科学ー近代への道しるべ』(藤原書店、2017年)

*日本と中国に「科学」はなかったのか。それを論じる方法論まで含めて学びたい。

細谷宏美『ぺルーを知るための66章』(明石書店、2012年)

*いつか旅してみたいから、ペルーの本を読んでおこう。100万円ぐらいかかりそうだからすぐには無理だろう。

カルロ・ギンズブルグ『歴史を逆なでに読む』(みすず書房、2003年)

*イタリアの歴史家。残りの人生で徐々に読んで行く。

 

中途半歩な内容だが、明日から仕事なのでもう寝ます。給料がないと生きていけないので。トランプ大統領が相撲を見に来ていたが、それに引き換え、自分はなんて小さい人間なんだ。おやすみ。

 

布団干しやら、クリーニングの引き取りやら、買いものですぐに休日が終わる。

もう嫌だ。