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書評を中心に自分の好きなことを詰め込んだブログ、光明を失った人生について書き残しておきます。日本でのアニマルウェルフェアの推進に賛成します。

仕事に必要な英語をどう身につけたのか?-ISSコンサルティング編『外資系トップの英語力』(ダイヤモンド社、2011年)

今月末のTOEIC・LRテストと来月上旬のTOEIC・SWテストに申し込んでしまった。

 

水分補給が必要でトイレに行きたくなる季節より、別の季節の方がよいのだが、同じ月に受験すると受験料が安くなるのでLRテストは今月に決めた。

 

SWテストは、今年の目標の一つであった。これまで一度も受けたことはない。だが、S(スピーキング)とW(ライティング)に自信が持てなくては、仕事に役立たないだろうと思い、申しこんだのだ。

 

そうは言ったものの、これまでに勉強したのは今月3時間以内。ちっともやる気が出ない。言ったでしょ。テスト対策のためだけの勉強が嫌いだと。こういうことなのです。

 

LRテストは毎回、公式問題以外は、無勉強だったし、前回は公式問題も1回分しか解いていない。費用対効果でいったら、大したものだと思う。

 

とはいえ、SWテストの方は、初受験であるし、スピーキングもライティングも準備して、ネタを仕込んで行かないと、さすがに何も答えられない危険性がある。

 

そこで何かやる気アップとなる材料がないだろうかと、購入したのがISSコンサルティング編『外資系トップの英語力』ダイヤモンド社、2011年)である。『外資系トップの仕事力』はざっくりと読み、仕事に対する姿勢として勉強になったので、今回はその英語編。実際に仕事に必要になったビジネスパーソンの話を聞いていみたいと、購入した。

 

 

  ISSコンサルティング編『外資系トップの英語力』ダイヤモンド社、2011年)

まだ、2~3人のインタビューしか読んでいないが、印象に残ったこと、これから役に立ちそうなことなど、少し書いてみようと思う。

 

(1)ファイザー日本法人代表取締役 梅田一郎氏

 1952年生まれで、大学に6年間通い、アメリカを自転車で横断してから、先輩の企業の手伝いを経て、27歳の時に、ファイザーに入社した。

 

*「社会人」までの「モラトリアム期間」(=猶予期間、≒大人になんてなりたくないよ!期間)の長さから、私向けの人だと思った。当時の社会で27歳の持つ意味はどのようなものだったのだろうか?現在の32歳ぐらいか・・。

 

最初は医療情報を医師に提供する医療情報担当者だったという。入社3年目に、留学試験を薦められたことと、6年目に営業を離れて慶応のビジネススクールに「留学」したことが転機になったという。

 

キャリア採用で入った梅田さんであったが、社内では「生え抜き」とか「新卒」採用組とかで区別を設ける雰囲気はなかったという。

 

*この点はこの外資系企業の素晴らしさだと思う。

 

そんな中、日報を真剣に作成することで、上役に認められていったのではないかと振り返る。

外資系といっても当時のファイザーのライン(?)には、英語は不要であったという。

ただ、36歳のときに、アジア各国から、同じポジションの職員を集めたマーケティングのトレーニングで、全然話すことができず、具合の悪い人だと思われていた(笑)ことがきっかけとなり、英語学習の必要性をあらためて感じたという。それまでは、テープを聴き始めては辞め、聴き始めては辞めを繰り返していたという。

 

*聴き始めては辞めるということの繰り返しだったというが、私にとっては、英語よりも、数学である。高校数学の復習をしようと思って、何年経つだろう。もう10年間ぐらいやり始めては辞めてが続いている。今年も、ブログに復習開始と書いてから、1回しか進んでいない。

 

39歳の時に、ニューヨークに半年の(会社の?)研修に行く機会があり、そのために2ヶ月間の英語トレーニングをジョージタウン大学で受けたという。そこには米政府の奨学金で途上国の若者らがおおぜい来ていたという。そこでとりあえず話すことと、国際情勢の重要さが分かったという。

 

*企業の人材教育のうらやましさである。私などは、自分の給料の中から、出さないといけない。海外なんて到底無理。ボーナスもないのだから。

 

43歳のときに、ファイザーオーストラリアのプロダクトマネージャー職となり、オーストラリアに赴任する。これなら英語がマスターできると思ったらしいが、海外のオフィスでは、ジュニアマネージャーでも部屋(個室?)があり、英語を話すことはほとんどなかったという。この経験から梅田氏は「海外に何年いました、といってもその人の英語力とは関係がないなということに気がついた」(42頁)という。

 

*これは正直な告白だと思う。はったりをかまさない点に好感がもてた。

 

その後2009年、57歳の時に日本法人の社長に就任したという。社長になったときに、ニューヨークの幹部に言われたのが、英語を「勉強をしておいてくれ」ということだった。その理由は「どんなに素晴らしい考えを持って、その国の人から尊敬されていても、英語ができない人間としゃべったとき、こいつは本当に大丈夫なのか、と思ってしまうから」だという(47頁)。

 

最後に梅田氏は、勘違いして欲しくないことがあるという。「どうして英語が必要なのか」。それは「信頼関係」の構築にあるという(47頁)。ドラッカーの言う「真摯」であるためだという。

 

「いいことも、都合の悪いことも、きちんと伝えようとしているのか」。「彼の英語、彼女の英語は今ひとつだけれど、僕は彼のことが好きだ、彼女のことが好きだ、信用できるから。そう外国人に言ってもらえること」(47頁)。そのことが大事だという。

 

<英語勉強法まとめ>

・英語の勉強は、TOEICとはちがう。聴き取りにくい英語もたくさんあるから(43頁)。

・英語の勉強法。シャドーイングとディクテーション(成績のいい人がやっていたという)(44頁)。

・何かを切り捨てると、出てくる意欲がある。氏は文学をあきらめ、英語の学習時間に充てたらしい(44頁)。

 

*まず一人目を見た。英語は苦手と言っているが、海外赴任する前にのTOEICは875点あったという・・・。えっ?苦手なの?

 

職業人生で物事に対処する中で、英語という手段が必要で

あった方であると言えよう。でも私の場合、こんなすごい職業人生がないから、これを読んだだけでは「俺もこうなりたい。こうやってみたい」というやる気がでてこないな・・・・。

 

さて、次はどんな人物が登場するのだろうか。(つづく)

 

 

外資系トップの英語力

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