日経整理・インデックス投信の生みの親ジョン・ボーグル氏89歳で死去ー平成31年1月26日(土)
今週のまとめは、この記事のみ。
平成21年1月22日(火)7面・金融経済欄
「インデックス投信に革命」、「バンガード創業者 ジョン・ボーグル氏死去」、「長期で活用を」投機に警鐘という記事のまとめ
・「インデックス・ファンドの父」であり、米資産運用会社バンガードグループの創業者のジョン・ボーグル氏が89歳で死去した。
・ボーグル氏は、株価指数に連動した低コストのインデックス投信を築きあげた。
それまでは、ファンド・マネージャーの判断で運用するアクティブ運用が主流であった。
・ボーグル氏は、1929年の世界大恐慌で財産を失った一家に生まれ、幼い頃から新聞配達をしていた。
・プリンストン大学の卒論は「理想の投信はインデックス・ファンド」が論旨だったという。それが運用会社の経営者に注目されて、就職したという。
・記事によると、「低コストのインデックス投信はアクティブ運用に勝てる数学的な裏付けがある」というボーグル氏の信念をファンド運用の歴史が証明したという。
・ボーグル氏流のインデックス投信が世界の主流になっていったが、上場投資信託(ETF)を投機や短期売買の対象にすることには反対で「インデックス型は長期投資で活用べき」とした。
・ウォーレン・バフェット氏もボーグル氏のことを「最もアメリカの投資家に貢献した人物」であると評したという。
私はボーグル氏のことを金融コンサルタント・木村剛氏の『投資戦略の発想法 2010』(ナレッジフォア、平成21年)で知った。
この本に投資を始める前に読むべき本として、ボーグル氏の『インデックス・ファンドの時代ーアメリカにおける資産活用の新潮流』(東洋経済新報社)が挙げられており、経済学者として著名なサミュエルソン氏がボーグル氏を讃えていたとの解説が載っていた。
もっとも、同書には「インデックス・ファンドの生みの親」としてバートン・マルキール氏(プリンストン大学の経済学者)を挙げており、その著『ウォール街のランダム・ウォーカー』(日本経済新聞社)が紹介されていた。
ちなみに私はまだどちらも読んだことがないが、今年中に読むという期限を切っておきたい。