コパトーン塗りまくりー須磨海浜公園ー令和元年8月9日(金)晴れ
10年ぶりにビーチに行ってきました。コパトーン塗りまくりで、カート・コパトーンになっていました。
1人で海水浴などと言うと、笑われそうだ。自分でもそう思う。
天体観測なら1人でも問題ないだろうが、海水浴は1人だとやはり恥ずかしい。
でも、生きててよかったと思える景色を見てから、死にたいと思っている私としては冒頭に掲げているこの虹の景色を見ただけでも、家にいるよりましだったと思う。
1.須磨海浜公園駅
ALICE IN CHAINSの"Rainier Fog"聴きながら、電車で移動。
この辺りは何か湘南っぽい雰囲気。鎌倉に行ったとき、一度だけ江ノ島電鉄に乗ったことがある。お盆前ということもあって、乗客がリラックスした雰囲気。大好きだ。こういうの。移動した甲斐があった。
「須磨海水浴場」 が2つあることを、現地に行ってから知った。
須磨海浜公園駅から信号待ちを含めて10分ぐらいの東地区と、須磨駅からすぐ(?)の西地区だ。
(ちなみに地域に詳しくない人のために言うと、神戸の繁華街に行きたい人は、神戸駅で降りるのではなく、三宮で降りる。)
2.須磨水族館
須磨海水浴場というと、若者が多くて、音楽がガンガンかかっているというイメージがあったのだが、家族連れでビーチに向かう人たちも多い。安心だと思っていたら、家族連れの人たちの目当てはこっちの方だった。須磨水族館。
入場料を見てみると、1300円。払えない額ではないが、このあと三宮にも行きたいし。どうしようかな。でも、まずは海水浴が先だ。ビーチに行こう。
3.須磨海水浴場
事前にネットで海の家を検索して、大体のあたりを付けておいた。いいなと思っていた店は、西地区のものだった。あらま。
9時半ごろなので、あまり人がいない。海の家もまだ開店準備ぽい。写真の左前列の白い店は、店員の女性が美人。いかにもビーチの美人。でも、店内が日陰ではないから、客集めに苦労している様子だった。決して彼女たちのせいではない(笑)。
海の家の選び方のポイント
私の体験からアドバイスする。
このあたりの海の家の1日料金は、1000円が相場みたいだ。
海の家の中での休憩、シャワー、荷物の出し入れ(何度でもOK)のセットだ。
私が利用した海の家は、食事だけなら、食事中の短時間しか店内に滞在できず、細かく料金が設定され、下手したら請求される。
だから、この代金を節約するより、ベースとなる海の家を決めて1000円で荷物を預かってもらった方が賢いと思う。
1.店内が日陰になっている店を選ぶこと。
今年の夏は猛暑だと思う(毎年?)。だから、店内が日陰になっていないと苦痛だ。その観点から見れば、選ぶのは簡単だ。
また家に帰ってからの日焼けの問題があるので、おしゃれな店もよいが、日陰になっている方がいい。店員が美人かどうかだけで選ぶと、暑さにしんどくなってくる。
2.そこで昼食まで食べられるか?
昼食後の休憩が別料金の場所は、やめておくこと。1日プランで1000円が相場だからそこを選べばよい。
海辺には、ゴザだけ敷いて、座っている人たちもいたが、1000円なら海の家をベースにした方が絶対いい。日陰の海の家。これを探せ。
4. 海水浴
海水浴といっても子供みたいに頭まで水に浸かることはない。ただ海辺を歩いていただけだ。
水質がそんなに良くないから、膝より上は浸かりたくない。
人間観察
これまでの成人してから約20年の間、俺は何をやっていたのだろうか。こんな思いがビーチでも自分を責め立てる。
歩きながら考えた。スマートウォッチではこの日1日全部で3万1000歩を記録。
一人海水浴
ビーチには、数人連れの男、数人連れの女がいる。異性目当てで来ているなら、ほとんどの人たちが成功していなかったように思う。
一人海水浴の俺はみじめだ。誰でもいいから女性を誘えばよかったのだろうか?
友達と来ていればよかったか?など頭をよぎる。
でもスポーツ系の男子7人組ぐらいで来ていても、女性はまわりにいなかったし、ビーチでサッカーボールのリフティングのパスの出し合いをやっているイケメンもいた。だがずっと二人でパスの出し合いをしていた。砂浜じゃなくても、できることだろう。異性目当てなら、イケメン、友達、若さが揃っていてもナンパに成功などしていないのである。結局、得られたものは一人海水浴のおっさんと変わらないのである。成果が上がっていないぞ、成果が(笑)。
実際、ビーチでナンパに成功するのは、どんな男女なのだろう?
男の集団も女の子の集団も離れ離れみたいな感じだった。
あの頃に戻りたいという気持ちもあるが、結局同じことだろう。気が遠くなるような時間を経過しても、自分は自分だ。そこが変わらない限り、昔に戻ってもまた同じ道を歩むのだろう。
外国人のグループ
同じ海の家に男性4名、女性1名の外国人のグループがいた。その内の2人がカップルらしいが、そのほかの人たちは安心できる人たちだった。
というのも、体も鍛えていないし、日焼けもしていない。砂浜で分厚めのペーパーバックを読んでいる人もいる。
日本の海岸ではいじられないから安心で来たのかな?などと勝手な想像をしてしまった。当たり前のことだが外国人でもいろいろな人がいるなー。安心するわ。向こうもマウンティングされる本国よりも日本のビーチの方が楽なのかも知れない。
女性のグループ
西地区まで歩いて行く途中で、20代前半ぐらいの若い女性のグループとすれ違った。かわいかったが、おっさん一人で、話しかける訳にもいかず、心の中で「アイドルグループみたいだな」と思いつつも、空を見て気を紛らわせた
行き止まりまで行って、帰ってくると、その女性のグループは大勢がいる区画とは少し離れたところで、女性たちだけで遊んでいた。なぜだろう。それでいいのか。見ていて少し寂しいぞ。
2人組の女性
写真を撮るときだけ水着姿になって、他のカップルに撮影を依頼し、撮影が終わったら、傘とバスタオルの下にもぐっていた。砂浜で何をしているのだろう。でも若いから、耐えられるのだろう。俺は暑さで限界だ。
そのほかいろいろあったが、細かすぎて書ききれない。
日焼け対策はもっとも大事!
おととしプールに4時間いてただけなのに、肩と背中がひどい日焼けになった。リュックサックを背負えないぐらいひどかったから、病院に行った。
そのお金と時間と苦しさを考えると、日焼け止め、サンオイル、サングラス、帽子、ラッシュガード(擦り傷や日焼けを防止する水着素材のパーカーなど)はお金がかかっても準備したい。焼けただれるよりはましだ。私も直前に5千円ぐらいのラッシュガードを購入した。自分が着てワクワクするデザインのものがいいと思う。これはジムの服装も同じ。
特に久しぶりに海水浴やプールに行く人は、子供の時の感覚でいたら痛い目に遭う。最近の子供は、プールでもラッシュガードを男女問わずちゃんと着けていた。私の頃、子供の水着は限られていたが、この点は時代がちがうなと思う。
山口・萩旅行では、近江兄弟社のサンオイルを塗っていったのだが、今回新たにコパトーンを購入し、塗りまくった。自分の思っていた香りとはちがっていて、これは電車内でもありだな。海の家で私が思っていたコパトーンの香りがしていたが、あれはどこのメーカーのものだったのだろう。謎のままである。
さらに今回は、アロエのローションも事前に購入。日焼けの恐ろしさを知っているからだ。病院に行くぐらいなら、ローションの方が安いと思う。シャワーを浴びてからすぐに全身に塗った。背中の後ろに届かないのがなさけない。
今回の戦績としては、海水でサンオイルが落ちた足首がやられたのと、手が届かない背中の真ん中がやられたぐらいで、目や肩は大丈夫だった。OK!レベルアップ。
結局13時すぎに、須磨海水浴場を出た。
これで今年の夏は終わりなのか。毎年何もなく過ぎていく。名残惜しい。
まだあと1回は来ることができると納得させながら・・・。
5.須磨海浜水族園
水族館というより、生物の進化や多様性を考える施設といった方が適切な場所。
子供がだくさん。楽しいだろうな。
古生物や深海生物の話など知的好奇心を刺激された。
生命の起源
古生物を説明するときに、生命の誕生を扱っていた。でも、「奇跡が起こってこうなった」みたいな説明だったので、あらためて生命がどのように誕生したのか不思議に思えてきた。
⇒カール・ジンマー、ダグラス・エムレン『進化の教科書 第1巻』(講談社ブルーバックス1680、2016年)
*世界で最も読まれている進化についての教科書らしい。熱が冷めない内に、帰りに購入。
私はグールド、ウィルソン、ドーキンスらによる現代の生物学を全くフォローできていない。こんなことでよく哲学の研究者面していたもんだ。もう何もかも中途半端。人生辞めたい。
それにしても本当にトカゲの親玉みたいなものと人類などが繋がっているのだろうか?
ALICE IN CHAINSの"The Devil Put Dinosaurs Here"というアルバムでは、神による天地創造を過度に押し付ける人々に対する批判が楽曲化されているらしいが(未購入)、天地創造への単なる批判なら私は共感できない。だが、それもこれも聴いてからだ。
図らずも須磨海水浴場に行くことで、ALICE IN CHAINSの別のアルバムを聴く際の心構えができたのだ。
深海
深海生物や深海での出来事で印象に残ったのは、「鯨骨生物群集~命を終えたクジラの行く末」である。
深海では何物も無駄にされることなく、死骸でさえも、他の生物に利用されるものなのである。それは我々の生活も同じことだ。
何か仏教的な世界を見せられたような感じがする。深海が気づかせてくれる仏教の世界。
せっかく海水浴(一人だけど)で楽しくなるために来たのに、輪廻を思ってどうするんだ。水着美女の店員を思い出したいものだ。
そのあと、まだ3時過ぎたってけど三宮には行かず、いつものフィールドへ。
海水浴を通じて、少しずつ海のカルチャーに触れてみたいという気持ちが強くなってきた。もちろんハワイ5-0などで、そういうライフスタイルへの憧れはあった。だけどいきなりハワイに行くことは難しいので、ハワイの文化に触れられる店をチョイス。
まずはハンバーガー🍔でも食べようと思って、メニューを見ると「ゲッ!高いな」と思った。セットが1300円ぐらいする。モスバーガーでセットとチリドッグ食べるよりも高い。どうしようかなと迷ったが、いつもと違うことをしないと元の自分のまま。
せっかくのお盆休み。海水浴以外行かないつもりなのだから、贅沢してもいいはず。
思い切って入ってみました。
味は、ビックリ!これが本当のハンバーガーか!というぐらい本物のハンバーガー・パティだった。つまり、マクドナルドとかだと、ハンバーガー用の肉がパンの中に挟まっているぐらいだが、これは本当に日本で言うところの香ばしい「ハンバーグ」をやっとこさパンで挟んだような肉厚。1300円という値段に納得。
ためらうお客さんには、「一度半額キャンペーンで味を知ってもらった方がいいな」なとど店舗運営を考えつつ、味を楽しんだ。商売の視点が育ってきた。
大型書店でお盆休みに読む本を探す。
田中角栄本や今日興味が湧いてきた生物系の本。The economistなど購入。もう日韓経済摩擦は扱われず、コンゴでのエボラ出血熱の話が3Pぐらいの特集になっていた。
一年をハワイと東京で過ごす本田直之氏は『ノマドライフ』(朝日新聞出版、2012年)の中で、「クリエイティブ思考は移動で進化する」 と、自由な思考のヒントをくれているし(143頁)、「いつもと違くことをやってみる」(161頁)ということも自由な生き方のヒントとして提示している。別に目新しくもないが、年齢を重ねるうちに、同じ生活スタイルになっている人もいると思う。それで満足なら、それでいい。でも私のようにいままでの自分を嫌悪している面がある人は、参考になるだろう。
帰りにエクストリーム系のスポーツ用品・ファッションのお店に行って、いろいろ見ていた。サーフィンの体験講座があったから申し込んでみようかと考えたが、本格的に始めると道具代、メンテナンス、置き場、車での移動など煩わしいから、面白うそうだけど、これは禁欲した。
まとめ
でも、去年とはちがうことをやった。
・須磨に生まれて初めて行った。(オッサン一人でだけど)⇒コツを覚えたので、来年からはだれかを誘っていける。
・海の上に浮かぶ虹を見た。⇒景色重視の人生。
・本格的なハンバーガーを食べた。⇒ずっと気になっていたことをやった。
・生命の誕生や神秘、循環、輪廻など大事なことにあらためて気が付いた。
⇒夏休みのテーマにふさわしい。自分もいつかは死ぬのである。それまでどう生きるか。
・古生物や深海生物に興味を持った。
⇒現代の生物学や進化論それにALICE IN CHAINSのアルバムを聴くときの準備になった。
・サーフィン一度やってみたいと考えたが、いまのライフスタイルでは重荷になるので、自制した。
⇒それはそれでいい。
まだまだ色々書ききれないが、ずっと書いていても仕方ないので、これで終わり。
今年の夏、最低限やることはやった。本業があるから生きていけるのだもん。休みが終わっても誠実に真剣に取り組もう。おしまい。