西野精治氏『スタンフォード式 最高の睡眠』(サンマーク出版、2017年)
西野精治氏『スタンフォード式 最高の睡眠』(サンマーク出版、2017年)
最近、こういう一般向けの体調管理・健康本を読むことが多い。『一流はなぜ風邪をひかないのか?』や『スタンフォード式疲れない体』などなど。
残された人生を有意義に使いたいから。よりよい仕事をしたいから。哲学書や思想書よりもこちらに目が行く。
私が睡眠本を選ぶときの条件や要求は、以下通りである。
・時間:ノンレム睡眠やレム睡眠の90分周期の計算をするのは面倒くさいから、それ以外のことで有益なアドバイスが欲しい。
・体温:深部体温を気にし過ぎると生活が苦しくなるから、それ以外のアドバイスが欲しい。
・寝具:寝具のセットを買い替えるなど難しいから、それ以外のアドバイスが欲しい。
・午後のデスクワークの眠気をなんとかしたい。そのため最近今まで飲まなかったコーヒーを飲んでいる。
・朝、目覚めをすっきりしたい。
・会社に遅刻することなく起きたい。
・寝る前のパソコンをどう考えたらよいか。
・熱い風呂が好きだが、帰宅後に入ってもよいのか。
さまざまな疑問を持って暮らしている。
著者は浅田真央さんで有名になった「エアウィーヴ」の開発研究にも加わった、スタンフォードの医師・西野精治氏である。元来は、「ナルコレプシー」の研究者ということで、科学的証拠に基づいたエビデンス・ベースの知識を教えてくれる。
<メモ>
・ノンレム睡眠とレム睡眠は必ずしも、90分周期とは限らない。
⇒90分の倍数で寝ても、目覚めが悪いことがある。それよりも寝始めてからの90分の方が大事であることを強調している。
・睡眠負債はやはり危険。眠りには真剣に向き合うべき。というより夜眠いとおもったら、寝よ。睡眠不足での運転は、飲酒運転より危険。瞬間的居眠りがあるから。
*確かに一度眠気を逃したら眠くなくなることがあるなー。
・我が国は、睡眠偏差値が低い。
・眠りには深部体温が深く関わっている。深部体温は上がった分だけ大きく下がるので、それを利用して入眠せよ。
・寝るとき足が冷えて眠りにくい人は、最初に靴下を履いて、途中で脱げとのこと。履いたままは熱の放散が起きないからダメ。
*これは私も自然とやっていた。
・どんないい寝具でも室温を整えておかないとだめ。
・枕の高さは、気道確保の観点から低い方がいい。鼻呼吸することも大事。
・ブルーライトの影響がよく言われるが、かなり近づけて長く見なければ、そこまで気にする必要はない。
⇒よかったー。
・睡眠と覚醒は表裏一体。朝起きてからの行動が、睡眠に影響する。
⇒覚醒には光と体温が大切。日光にあたり、ごはんを良く噛んで食べよ。
・朝ぶろよりもシャワー。深部体温が上がった分だけ下がるから。
⇒金持ちになったら、朝ぶろしたかったが、こういう理由であまりよくないらしい。
・適量のコーヒーは、健康にいいと考えられるが、午後2時ごろまでにしている。
※現在の私は、朝型生活に変えており、約7~8時間寝て、早朝にジムに行っているから、ひとまずこんなメモでいいだろう。
その他にも、ナポレオンのような短時間睡眠は、遺伝的な要素が大きいなどおもしろい話しも載っているので、若い人にもおすすめできる。値段も1,620(税込)なので、買える方には一読をお薦めしたい。
また別の著者の 『スタンフォード式疲れない体』の感想なども書いていきます。
*カテゴリーが古くなってきたので、しばらくしたら、作りなおす予定です。