Book Zazen

書評を中心に自分の好きなことを詰め込んだブログ、光明を失った人生について書き残しておきます。日本でのアニマルウェルフェアの推進に賛成します。

価値を見いだせない仕事をしているときードラッカーの『プロフェッショナルの条件』より

日々、「作業」としての仕事をしている。

給料を得るためだけに行く仕事。一日の大半の時間が消えて行くというのに、何の意義も感じられない仕事をしにいく。嫌悪感すら抱く場所に・・・。

ならば辞めるか。

 

最近購入し、大急ぎで読んだドラッカーの『プロフェッショナルの条件』(ダイヤモンド社、2000年)に、ヒントとなる言葉があった。

 

  

「自らの成長のためには、自らに適した組織において、自らに適した仕事につかなければならない」(229頁)

私も毎日、単なる「作業」をしにいくのではなく、知的好奇心を持って仕事をしたい。

「学校を出たばかりでは、自らのことはほとんど何も分らない。」(229頁)

 学校を出たばかりではないが、職業人生としては大したことない。

「最初の仕事はくじ引きである。最初から自らに適した仕事につく確率は高くない。得るべきところを知り、向いた仕事に移れるようになるには数年が必要である」(229頁)

 

その数年が苦痛なんだ。どうしよう。そもそも移れる可能性があるのかどうかすらわからない。賞与も退職金もない、アルバイトのような給料で働き続けたくない。それすら契約更新をしないと言われれば、それまでの立場である。

 

「「得るべきところはどこか」を慎重に考えた結果が、今働いているところではないということであるならば、次に問うべきは、「それはなぜか」である。「組織の価値になじめないからか」「組織が堕落しているからか」」(230頁)

 

 この会社でしか通用しないことに習熟したに過ぎないひとが上司なのだ。そんなことでどうして世界の知識が扱えるのか。そんな環境で毎日働かされているんだ。逃げたくても、経済的に逃げられない。

 

次の部分は核心を突いている。

自らが価値ありとするところで働くのでなければ、人は、自らを疑い、自らを軽く見るようになる」(230頁。赤字は引用者。)

 

この境遇に慣れていってる自分。この境遇から抜け出せない自分を心底嫌悪している。

次の結論部分も、今の自分を言い当てている。

「このように自らがところを得ていないとき、あるいは組織が腐っているとき、あるいは成果が認められないときには、辞めることが正しい選択である。出世は大した問題ではない。重要なのは、公正であることであり、公平であることである。さもなければ、やがて自らを二流の存在と見るようになってしまう」(230頁。赤字は引用者。)

 万事休す。働き盛り、伸び盛りのこの年齢を、こんなところで過ごしてしまった。

もはや取り返しがつかない。毎日好奇心を持って働いてきた人と雲泥の差。二流どころか、もう最低レベルになってしまった。

 

絶対に取り返しがつかない。