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書評を中心に自分の好きなことを詰め込んだブログ、光明を失った人生について書き残しておきます。日本でのアニマルウェルフェアの推進に賛成します。

米中覇権時代の歴史哲学こそ私の課題だー国際シンポジウム「米中関係と日本~超大国対立の行方」ー令和元年11月23日(土)

歴史哲学こそ私の課題だー国際シンポジウム「米中関係と日本~超大国対立の行方」ー令和元年11月23日(土)

 

今日は風邪気味でジムには行かないから、TOEICの勉強や部屋の整理をしたいと思う。

令和元年11月18日(月)に大阪で開催された国際シンポジウム「米中関係と日本~超大国対立の行方」について軽いレポートをしておきたい。

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国際シンポジウム「米中関係と日本~超大国対立の行方」

 

自分の課題=歴史哲学については、別の記事で書いてみたい。さしあたり会場レポートのみします。

 

このシンポジウム自体は、兵庫県立大学の理事長に就任した日本政治外交史・日米関係論専攻の五百旗頭真氏が、日経新聞に働きかけて成立したという。

 

エズラ・ボーゲル氏と言い、福田康夫氏(第91代内閣総理大臣)といい、あまり大阪で開かれることのない貴重なシンポなのである。

 

会場の雰囲気は、関西財界や新聞記者風の黒いスーツの中年・初老の男性が中心である。定員400名の所、1000名以上の申し込みがあったということのなので、ここに入れた私は、幸運だったというべきだろう。

 

講演は各人が持ち分をオーバーする長いものであったが、普段見ることのできない人物の講演を聴くことができて、有意義ではあった。

 

私的ポイント

世界の安定的な秩序形成に役割を果たすべき米中両国の対立を受けて、日本は何をなすべきかというまとめに移ったとき、前後の文脈は忘れたが、国際政治学が専門の中西寛氏が内藤湖南宮崎市定ら「京都学派」(私的に言えば、京都学派は哲学の方なのだが)に言及したことを受けて、五百旗頭氏が「それは歴史哲学の問題ですね」と言っていた点に、今日のシンポの核心があると思った。あくまでも私的にはということだが。

 

ここがまさに核心だと思うし、私の問題圏なのである。この印象を焼き付けるために4時間近く座っていたと言ってもいい。自分の今後の課題にするために、身体感覚で覚えるために長い間座っていたと言える。「シンポ坐禅」であった。

 

<自分が引き受けるこれからの課題>

(えっ?そもそも、お呼びでない?)

 

・「歴史哲学」の問題圏を中西寛氏の師と思われる高坂正堯のみならず、その父たる高坂正顕氏や、同時代の京都学派・高山岩男氏らの「世界史の理論」などとも関連させて考察し、福田氏が言及していた「中庸」や「仲介」についても、高山の「文化国家の理念」などを視野に入れつつ、米中共同覇権時代にUpdateしたものにしたい。

 

・ボーゲル氏の講演にあった内容は、日本のアジア主義を多少なりとも踏まえて思想形成してきた私にとっては、特に目新しい内容ではなかった。近著の「日中関係史」では、例えば竹内好氏らは文献リストに入っているのかチェックしてみたい。

 

呉智英氏を昔から読んできた関係で、内藤湖南については日本の名著で読んでいた。宮崎市定については、これから読む必要が出てきた。溝口雄三氏らの著作も読み込んでいきたい(いつのことになるやら。毎日仕事で消耗しているので)。

 

国際政治学者のシンポは、一度行った村田晃嗣氏のものも含めて「ナショナル・アイデンティティ」ということが問題の深層にあるということを「示唆」するのだが、具体的に「描写」してくれない。この点、私自身が深めたい問題であるが、私の知る範囲で、興味深いことを思い切って書いているのは中西輝政氏の『国民の文明史』なのである。このブログ開始してからずっと書けていないが、死ぬまでに書かないと、死ぬに死ねない。(でも、いつのことになるやら。毎日仕事で消耗しているので。そんな俺はそもそもだめですか?)。

 

・国家を超えた普遍的な道理、共通善などについて五百旗頭氏は言及しておられてが、それに関して私は比較思想・仏教学・インド哲学ら広範囲な思想を研究し説いた中村元氏の『普遍思想』(ちゃんと持っているよ~ん)などの著作が参考になると思うので、こういう「方面方面」(滝沢カレンさん風)にも当たっていかないとだめだと思う。

 

いずれにしても音頭取りの五百旗頭氏は、米中の対立など重要な世界情勢に関する議論を、東京の問題に限局させないために開催したという。感謝。

講演者の講演や各人の発言は、文字量を詰め込みすぎで、しんどかったけど(新聞社と何か打ち合わせがあるの??)、五百旗頭氏が要点を整理して、温厚中正に導いていく力量というか器量には、私が行くような職場では見られないものなので、久しぶりにアカデミックの良さを見た感じがする。

 

大阪でここまでの講演会をやってくれた五百旗頭氏(と兵庫県立大学(笑))には、感謝したい!(+ホテルの方々、休憩時間中にウォーターサーバーは最高でした。ありがとうございます。さすが気が利いています。)

*(笑)とあるのは、兵庫県立大学の関係者が、何かといえば、「日経だけでなく、兵庫県立大学」も主宰していると連呼しておられたからである。

 

リンクの写真は、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」で有名なエズラ・ボーゲル氏で、日本語で講演していた。

ボーゲル氏を初めて見たわけだが、休憩中にトイレでも初めて一緒になった(笑)。何なんだ俺の人生は(笑)

www.nikkei.com

PALMやSxOxBの爆音ライブにアメリカ村、ボーゲル氏や福田元総理の物静かなライブ(笑)と、俺の人生ってちょっとおもしろい。

 

人生珍道中みたいな感じで。

 

いやいや、歴史哲学や「世界史の理論」は、正月前後に書きたいからね(来年の正月になったりして・・)。

自分の課題として。でも仕事で消耗しているので、これでいいのかっていう人生。

それが役に立つ日が来るのかな?不本意ながらも仕事をしていたから良かったと思える日がくるのかな?

だめだこりゃ(涙)。