Book Zazen

書評を中心に自分の好きなことを詰め込んだブログ、光明を失った人生について書き残しておきます。日本でのアニマルウェルフェアの推進に賛成します。

不機嫌な週末ー鏑木本&C言語学習⑧などー令和元年5月18日(土)晴れ

不機嫌な週末ー鏑木本&C言語学習⑧などー令和元年5月18日(土)晴れ

 

 

今週末は失敗作だった。平日の責任拡大した業務、残業。世間的には大したことではなくても、自分にとっては新しい環境。そこにやって来た週末土曜日。

 

言語学習も講師とうまくいかず、入ったそば屋は水っぽい味で、意味不明なおばちゃんの接客(それでも次から次へと客が入る。名物おばさんなのか?)も求めていたものとはちがう。目当ての本は手に入らず、週末を楽しむ人たちをよそに、疲労だけ蓄積して9時前には帰った。これで(日曜を経て)次の5日が始まるかと思うと、しんどくなる。

 

<本日購入した本>

鏑木毅『プロトレイルランナーに学ぶ やり遂げる技術』(実務教育出版、2018年)

*「いじめられっ子、三流ランナー、無気力公務員から40歳で世界3位になれた」鏑木氏による「結果を残すコツ」が書かれた本(帯より)とある。

 

本屋をまわれば、私より何歳も年下の人たちが活躍している。アメリカではラップで成功し、20代の内に亡くなっている人もいる。私の人生って何なんだと思う。何にも成功せずに中盤に差し掛かろうとしている。頑張ってきたつもりなのに。

 

この精神状態で少しでも持ち堪えるために、日経新聞のコラムで知った鏑木毅氏の本を読む。

 

鏑木氏は現在50代前半で、本業のトレイルランナーに加え、自己啓発書などの著作活動もしている。

私も含め中年は、小浜逸郎氏も言うように「中年という時期のイメージは、幼年期から青年期までの課題はすでに克服されており、老年期の課題にはまだ直面していない」(小浜逸郎氏『「男」という不安』PHP、2001年、185頁)。「中年はだいたいにおいて、家庭や仕事という目に見える生活関係の中にはめ込まれている」(185頁)。「けれども、本当にそうなのかといえば、必ずしもそうではないと考えざるを得ない。中年期にある多くの人は、幼年期から青年期までの課題をたぶん未解決のまま引きずっており、かつ、老年期の課題をも静かに引き寄せつつあるに違いない。しかしそうした前後の課題が、中年においては、まさに重なり合って濁色となっていることによって、はっきりとは見えにくいのである」(186頁)。そういう中年期に入っている私である。

 

本書のメッセージをまとめると、

1)ルーティンワークではなく、かがやきを持って物事に取り組め。失敗してもいいから、高いハードルに挑め。自分も失敗だらけの人生だった。じゃあ、どうやって生きてきたのか。

2)1つ1つの仕事を大切にし、準備を怠らず、本番では練習を「成仏」させるつもりでやってきた。練習日記も付けて、走破するコースのシュミレーションもやってきた。

新しい練習も貪欲に取り入れ、いまではちょっとした鍼灸治療を自分に施すことができるまでになっている。全体を意識して、マンネリ化する中でもパズルのピースを埋めていけ。

3)好きな仕事なら、苦しくてもできる。心も身体と同じで、修羅場をくぐることによって鍛ええることができるんだ。自分が納得できるかどうかを基準にし、このはかなくて、短い人生を良いものとせよ。

 

鏑木氏の本を読んだ後、ジムでトレッドミル(ランニングマシンのこと)の傾斜をUPさせる気がおきてきた。これをやるとマシンに表示されるカロリー消費量がかなりUPする。心拍数も高まる。

 

中年期に、自己を振り返り、心理的状態も身体的状態も良い日々を送りたい人には、パートナーとなりうるのが鏑木氏の本であると思う。

名作映画完全セリフ集『STAND BY ME』(2014年、フォーイン)

「スクリーンプレイ」の一冊。Amazonプライムスタンド・バイ・ミーを見直しており、折角の機会だから、英語の勉強もしようと思い購入。スタンド・バイ・ミーを見ていると、この当時のいかにもアメリカというファッションも登場しておもしろい。

株式会社アンド『ビジネスフレームワーク図鑑』(SHOEISHA、2018年)

著者の経歴がいまいちよく分からないが、レイアウトや文が見やすく、取り組みやすそうなので、これを購入。フレームワークというのは、思考・分析の一定の枠組みで、定番となっている思考法やツールみたいなもの。これまで使う機会がなかったのだが、いまやっと役立てる道が見つかったきた。仕事の責任拡大に備えて購入。

 

次回は「トヨタの仕事術」関係の本を読んでみたい。好き嫌いが分かれるかも知れないが、それでより良い仕事が出来て、自分の時間が出来、雇われ力もUPするならそれでいい。

 

クロード・レヴィ・ストロース『野生の思考』(みすず書房、1976年)

レヴィストロースについて、これまで橋爪大三郎氏のものや講談社の思想の冒険者シリーズのものを読んだり、見たりした程度だったが、インカ帝国の歴史を読み、人類学的な観点をもっと深く身に付けたいと思い、この歳になって購入。

本当は、M・フリードマンの『選択の自由』を購入して、政治・経済的なものを読もうと思っていたが、、先に人類学に取り組む。

 

他に、網野氏の『インディオ社会史』、カルロ・ギンズブルグの歴史書などを読んでみたい。

 

 

プロトレイルランナーに学ぶ やり遂げる技術

プロトレイルランナーに学ぶ やり遂げる技術