ここにいるじゃないー「法令の英訳1割どまり」日経新聞 平成30年10月22日(月)
10月22日の日経・11面法務欄に「法令の英訳1割どまり」という記事が載っていた。
記事によると、日本政府による日本の法令(法律と政令)の翻訳事業が、10年前に始まっていたのだが、翻訳するスピードが追い付いておらず、海外企業には不満の声があるとのこと。
英訳された法令の人気は、ビジネス・会社法関係が上位に来ているようで、需要も多いとのこと。
ところが、人材の確保が難しく、対応できていないとのこと。
韓国は法令の英訳を6割終えているが、我が国は1割とのことだ。
韓国との比較は、韓国の法令数がどれくらいか示されていないので、比較としてどれくらい意味がある数値なのかは分からない(我が国は約7800とのこと)。
ただ、需要があるのに翻訳できていなのは、誠に残念なことである。
明治時代に海外の法令を継受するため、翻訳することの多かった我が国が、今度は海外に発信する立場になっている面があるのだから、頑張ってほしい。
というか、「英語と法律に精通する人は限られる」と書いてあるが、「精通」しているとまでは言えなくても、法学部かつ英語の勉強を継続している私がいるではないか。
即戦力にならない?それはそうであろうが、即戦力になるひとがいないからこうなっているのではないか。ならば、少し費用をかけても教育の機会を提供し、門戸を広げてもらいたい。
ここに事業の意義を理解し、やる気のある人材がいますよ。