日経の朝刊(1、6、7面)は目下進行中の米中貿易摩擦を扱った内容だった。
「米中衝突 摩擦の深層1」とあるから、続きがあるのだろう。
興味深いのは、アメリカ議会の超党派で作成した対中報告書の「中国のハイテク進展」という章である。それによると、
・アメリカが優勢なのは、バイオなどの4分野。
・2分野では中国が先行する。
ということである。
1面で気になったのは、基幹インフラについて、中国の通信機器大手2社が、世界シェア4割超になっていおり、これからも拡大すると見られている。そこで日系大手通信企業幹部(誰?)によると、「通信インフラに関わる企業が自ら敷設した通信網から情報を抜き取るのは簡単」(赤字は紹介者)だと言う。この点は押さえておくべきことだ。
6、7面はアメリカと中国にそれぞれ1面分割いたページである。
アメリカ側はピーター・ナヴァロが作成した「ナヴァロ・ペーパー」概要、中国側は中国国務院が2015年作成した「中国製造 2025」が紹介されている。「中国製造 2025」は製造業の高度化を目指した内容だという。
中国は本当に着々と技術レベルを上げてきているように見え、中国製品=チープというような先入観だけでモノを判断できなくなっているのではないだろうか。
*別件メモ
9面「経営を問うデジタル化」
我が国の企業では、デジタル化によっても、企業のフラットが起こらなかったという。
また、ITスキルが低く、経営にITがうまく取り入られていないという。