Book Zazen

書評を中心に自分の好きなことを詰め込んだブログ、光明を失った人生について書き残しておきます。

人生、戦争、科学、ビジネス、都市、政治など、知的好奇心にあふれた本ーデイヴィッド・ボダニス著『電気革命ーモールス、ファラデー、チューリング』(新潮文庫、平成二十八年)

人生、戦争、科学、ビジネス、都市、政治など新たなスイッチを押してくれる本ーデイヴィッド・ボダニス著『電気革命ーモールス、ファラデー、チューリング』(新潮文庫、平成二十八年)

 

残業、カゼ、C言語の予習、日用品の買い物などで忙しかった今週の前半。

やっと読み終えた本書について、寝る前の30分以内に書評を書きたい。

少しずつアクセス数が増えてきたので、いつも同じ記事しかないのも申し訳ないと思い、寝るまでに完成させます。

 

結論から言うと、人生、戦争、科学、ビジネス、都市、政治など新たなスイッチを押してくれる本で、新潮文庫に入っており、710円という値段も安すぎる!

 

私は現在C言語を学んでいる。Cの特徴は、コンピューターのソフト面だけでなく、メモリなどのハードウェアのことも考えて、プログラミングする点にあるようだ。だから、現在も家電機器などの組み込みに需要があるのだという。IoT理解などにもつなげたいから、ちょうどいいのである。

 

小さい頃には電子工作に興味があったが、電子工作ではなく、ゾイドミニ四駆程度のものにとどまり、本格的な電子工作には触れた事がなかった。これからラズベリーパイなどをやってみたいと思っているのだが、その前に電気や電子の歴史や思想を知りたかったので、本書を購入した。

 

モールス、エジソン、ベルなど日本人でも聴いたことのある人物らの人生と電気に関係する話、イギリスとアメリカとの間で音声を伝達するために海底ケーブルを敷く話、イギリス(著者はアメリカ生まれだが、イギリスで大学の教師だった)とドイツのレーダー開発争い、ファラデー、マクスウェル、そしてチューリングの話など、科学と人生の話題が盛りだくさん。

 

電気製品や海外へつながる電話など、よく考えれば不思議な話を解説してくる、知的好奇心に充ちた本。(あと6分以内に仕上げないと、明日にひびく・・)

 

科学の話題のみならず、電気革命と当時の都市や、ライフスタイルの変化などへの影響を描いている点で優れている。これが新潮文庫で710円なんて驚きである。

 

参考文献表も充実しており、最近ポピュリズム云々で有名になったリチャード・ホフスタッター(『ゲーデルエッシャー・バッハ』のダグラス・ホフスタッターではないよ。この本も参考文献表が★5つのものなので要チェック)の『アメリカ政治の誇大妄想的スタイル』にモールスの伝記があることが書かれており、副島隆彦氏の本でホフスタッターのこのタイトルを知ったと記憶しているが、私は電気に関するこの本でなんとなくアメリカの政治家の1つの典型例を知った。なんとまあ。

 

トクヴィルの本をアメリカ社会の解説に挙げるなど、本書『電気革命』は単なる科学者が分かりやすく書いた本とは一線を画している。

ファインマン物理学も薦めているなど、いろんな方向へと進んでいける本だ。

また、電子工学だけでなく、我々生物の中の電気やうつ病、カフェインのメカニズムなども解説しており、知りたかったことを教えてくれる本である。知的好奇心を満たしてくれる一冊である。

 

本書をお薦めします。

 

 

電気革命: モールス、ファラデー、チューリング (新潮文庫)

電気革命: モールス、ファラデー、チューリング (新潮文庫)