Book Zazen

書評を中心に自分の好きなことを詰め込んだブログ、光明を失った人生について書き残しておきます。

所有欲についてー鈴木大拙『禅堂の修行と生活』(春秋社、1991年)

GW後半。

 

午前はジム。重いものを持つと、ストレスが発散された気がする。力を出し切ることで攻撃性が解消されるからだろうか?

 

食料の買い出しに行ったあと、また掃除。

昔の写真も出てきた。

 

久しぶりに読み返した鈴木大拙『禅堂の修行と生活』に、いまの私にぴったりの言葉が見つかった。第一章の「入衆」(僧侶の群れに入ること)の一節である。

 

「われわれ人間のいだく最悪の欲望は所有欲である。」(70頁)

 

消化できていなかった本を大量にもっていた私。私が本を持っていたのは、所有欲というよりも、自己防衛本能ともいうべきものだったかも知れない。討論で負けたくないという気持ちから、論証に使えそうな本を集めていた。闘争欲、自己防衛だったのだと思う。

 

 

鈴木大拙氏の本が、物を捨てる系の本とちがう点は、人間に不可避な死ということを見据えている点にあるかも知れない。そのことが発言に重みを与えるいるのかも知れない。

 

「われわれの最後の行先は、三フィート平方にすぎぬ墓穴であると承知はしていても、死後自らなんら用いることのない物をも蓄積しようとする欲はすこぶる強盛である」(同頁)。

 

われわれはいつか死ぬ。古今東西変わらぬ真理である。

私に人生もあと半分。それまで生き延びれるのか分からない。

これからは、できる限りモノを減らして、身軽な人生を送りたい。