日経の記事でおもしろいのは、このようなものである。
文化欄(28面)の「私の履歴書」。
今日から、ムフタル・リアディ氏の連載が始まった。
ムフタル・リアディ氏は、1929年生まれの華人であり、中国名を李文正というらしい。リッポー(力宝)グループの会長である。大学時代は中国で過ごしたという。
青年時代にインドネシア独立運動、共産主義運動にも関わったという。
またインドネシア最大の民間銀行を築いたが、アジア通貨危機(90年代後半)の際に手放したという。そういえば、「アジア通貨危機」ってあったなー。
リッポーグループは、スーパーから書店、学校、病院なども経営しているという(!)。
その中心にあるのが、土地開発事業と情報通信事業だという。
ムフタル・リアディ氏の人生は、インドネシアが独立してからの今日までの歩みと重なるという。
私が小学生のころ、クラスにインドネシアに引っ越し(!)する子がいた。その時は驚いた。普通の郊外の学校だったし、隣の駅に引っ越しても遠く感じるような年代にである。だが、この年齢や時代になってみると、インドネシア、マレーシア、シンガポールの重要性が分かり、ああ早い段階で経済的に重要な国と関わっていたのだなーと思う。
とはいえ、インドネシアといっても、中国と強いつながりがあるのだなーとも思った。これは日本人として押さえていないといけない点だと思う。私が不勉強なだけだが・・。
とはいえ、普段日経を購読していない人も、今日から何回か購入して記事を読んでみてはいかがだろうか。こういう記事が面白いのである。