Book Zazen

書評を中心に自分の好きなことを詰め込んだブログ、光明を失った人生について書き残しておきます。

"Pros and Cons-A Debater's Handbook 19th edtion" で英検1級の対策 ①核兵器について

 本稿では、"Pros and Cons-A Debater's Handbook 19th edtion" Routledge, 2014.(以下、"Pros and Cons")を用いて、英検1級の対策をする方法を紹介する。

構成

 同書においては最初にテーマがあり、その下に問題の所在のような文章がある。何が問題なのかを簡潔に説明している。そのあとに、1ページを半分ずつに分けた上で、一方に賛成の意見、もう一方に反対の意見を配列している。

 

英検への活用

 同書は、本来口頭でのやりとりを念頭において執筆されている。だから英検1級の2次試験に活かせるだろう。英語によってどのように表現するのかを学ぶことが、試験当日に自分の言いたいことを言えるための条件である。日本語で言えるのに、英語でうまく表現できないことは避けたい。悔しいからである。

Pros and Cons: A Debaters Handbook

Pros and Cons: A Debaters Handbook

 

  以下での記述について

 以下の文章は原文から「主張と根拠」を中心にして、私が試験対策としてメモするならば、こういう風にまとめるだろうという観点から記述されている。自分の記憶に残るように思い切って要約し、自分なりに消化(digest)している。また原文にはない単語や表現でまとめているところもある。

 試験に持っていくメモとして"Pros and Cons"を使うならば、こうまとめたであろうという記事である。だから原文の正確な表現が知りたい方は、またはその必要がある方は、本書を手に入れて御自身で直接読んでいただきたい。

 メモとして試験会場で見直すことを考えるならば、短く要約して、当日タスクを増やさないことが大事だと思う。確認事項を減らすことが、パニックにならないコツだと思う。

今回のテーマについて

 北朝鮮の核開発や核廃絶運動のICANノーベル平和賞を受賞するなど、核兵器についてテーマは重要である。そこで、まずは"Nuclear weapons, right to possess"をテーマにして、"Pros and Cons"を英検1級対策に使うやり方を紹介したい。

  賛成・反対それぞれ4つの論拠を提出しているので、「主張と根拠」を抽出し、そのやりとりを順番に見ていきたい(なお、メモの中の日本語の「主張と根拠」と英語の「主張と根拠」は一対一対応していないので注意)。

 

 

 ****************メモ*********************

テーマ:核兵器を持つ権利に賛成か反対か。 " Nuclear weapons, right to possess"

 論点

・そのような権利が存在するのか?(道徳問題)

・そのような権利を認めることの、国際法的なメリットは?

賛成(Pros)

1.主張:必要悪(necessarily evil)である。

 根拠:自国民を守る権利があるから。

 主張:Nuclear weapons might ocasionally become necessary.

根拠:States are entitled to care more about their own population.

 

2.主張:抑止力として持つだけであり、使用はしない。

根拠:使わなければ被害は生じない。取引材料として使うだけだ。

主張:The point of nuclear weapons is not to use them, but to maintain a credible threat that they might be use.

根拠: 

・As long as states never actually fire them, then none of their harmful consequences ever come about.

・They are merely use as a barganing chip.

 

3.主張:相互確証破壊

根拠:報復されることを考えれば、使えなくなるだろう。実際使われたのは、アメリカだけが核保有国であった時代ではないか(America's atomic monopoly)。それ以降は使われていないだろ!これによって核攻撃のリスクが減少する。

主張:As long as there is a risk of retaliation in nuclear form, that risk is great enough to prevent states from firing a nuclear weapon.

根拠

 ・The nuclear states have always kept each other in check through the principle of Mutual Assured Destruction, or MAD.

・As more states potential nuclear retaliators, so MAD is reinforced, and the risk of nuclear attack decreases.

  

4.主張:正式に承認した方が、悪用の危険がなくなる。 

根拠:高水準の安全基準などによりテロリストや犯罪者集団の手に渡らなくて済む

から。 

主張:Acknowledging a right to possess nuclear weapons allows for the establishment of a proper system of regulation and trackling.

根拠:States could sign up to regular IAEA(International Atomic Energy Agency) inspections, and register all their weapons, both to ensure high safety standards and to make sure that they would never fall into the hands of terrorists or criminal gangs.

 

反対(Cons)

1.主張:核兵器の使用は、論外であり、非道徳である

根拠:破壊力がケタ違いであるからだ。放射線の影響も残る。

主張:The use of nuclear weapon is never acceptable.

・It is not possible to have a right to do something fundamentally immoral.

根拠:

・Nuclear weapons have incomparable destructive potential.

・Radiation remains  lethal for many years.

 

 2.抑止力としても持つべきではない。

根拠:適切に管理できるなどと期待できないからである。

 主張:It is never acceptable to posses nuclear weapons, even if they are ultimately never intended for use.

根拠:States cannot gurantee that they have adquate command-and-control structures in place to prevent these weapons being fired in the wrong circumstances. 

 

3.MAD理論には穴がある。

理由:すべての国家がもたなければ、成り立たないし、理性的な判断をしない指導者には通用しないから。

主張:Mad is a precarious means of preventing potentially catastrophic consequences for the world.

根拠:Unless the suggestion is that  every state will come to posses nuclear weapons(which is near-impossible given the enormous costs of developing and maintaining a weapons programme), there will be some  countries  against which nuclear powers can  always  use agression. 

 

4.規制があれば解決するというものではない。

根拠:核兵器が拡散すれば、いまよりもっと悪者の手に渡りそうだ。

 

主張:Regulation does not alter the real problem.

根拠:When nuclear weapons are more plentiful, it is more likely they will fall into wrong hands.

 

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うまくまとめきれていないところもあるが、とりあえず私ならばこの程度のことをメモして試験に持って行き、直前に見直すのである。

 

 相手を完全に論破しようと意気込むのではなく、根拠のある主張を積み重ねていくことを考えて議論すれば、落ち着いて論じられると思う。

 

是非、英語で自分の言いたいことを表現できるようになろう!

 

合わせて読みたい:

実際、試験前には時間がなくて読めないと思うがOxfordから出ている"Very Short Introducton"というシリーズがある。日本で言えば、岩波新書中公新書のようなものである。大きさもちょうど新書サイズ。当該分野に特別なこだわりがなければ、まずこのシリーズをあたってみるとよいかも知れない。値段も1000円~である。

 

Joseph M.Siracusa "NUCLEAR WEAPONS" Oxford,2015.

 

Nuclear Weapons: A Very Short Introduction (Very Short Introductions)

Nuclear Weapons: A Very Short Introduction (Very Short Introductions)

 

 それでは健闘を祈ります!